カテゴリー: 未来への教科書 Documentary Report

  • 「未来への教科書 出前授業第4回」を開催

     131日、大船渡市立吉浜中学校で出前授業を実施しました。この日の1日先生は株式会社スリーピークス代表取締役、及川武宏さんでした。

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     同校での出前授業は昨年に続いて2度目。及川さんは「0(ゼロ)から『働く』を考える」をテーマに、自らの学生時代のことや、大学卒業後に訪れたニュージーランドで、ワイナリーの着想を得たこと、震災を機に大船渡に戻り、リンゴなどの栽培を始めたことなどを話しました。

     その上で及川さんは「30年後にAIやロボットに仕事を取られてしまうと言われているが、今自分がやっていることは30年前には誰もやっていなかった。常に新しい仕事を作ることを考えれば未来にもどんどん新しい仕事ができていくと思う」と、生徒たちに語り掛けました。

     どの生徒も及川さんの話に耳を傾け、質問タイムには「夢を実現するにはどうしたらいいか」「スポーツを中高でやっていたことは今、どう役立っているか」など、熱心に質問していました。でまえ

     次回の出前授業は2月23日、福島県立新地高校で実施します。

  • 出前授業受講生の感想(盛岡市立見前南中学校)

    佐藤柊平さん(株式会社ココロマチ ココロマチ営業部)さんの出前授業を受講した盛岡市立見前南中学校の皆さんの感想の一部をご紹介します。cid_2d4848d2-6673-43ef-8afa-67f69acc4f10

    <1年生>

    ・「地元のためになる」のは素晴らしいことだと改めて感じました。私なりに地元や地域のためになることをしていきたいです。そしてやはり「仲間は大事にしなければならない」と思いました。仲間がいて頑張れる環境があると思うので、自分の仲間を大切にしていきたいと思いました。

    ・自分はできないことがあると一人でかかえこんでしまうことがあるので、佐藤さんのようにたくさんの人と協力することを大切にしていきたいと思いました。そうすることでたくさんのことができるようになるし、喜びを感じられると思います。最初からあきらめず何事にもチャレンジしていきたいと思います。

    ・「東京にはこんなものがある」「「東京だったらここに行ける」という考えはやめて、「岩手にはこんなものがある」という考え方もいいなと思いました。

    ・自分はあまり都会ではない岩手が好きではなく、岩手で働きたくないと思っていたけど、今日の講演を聞いて、岩手のために働くのも良いかなと思いました。

    ・「復興」の次は「ふるさと町づくり」だと考えて、自ら先頭に立って取り組んでいたのがすごいと思った。先を見据えるということもとても大事だと思った。佐藤さんは自ら積極的にいろいろなことに取り組む姿にとても感心したというか岩手の誇りだと思った。

    <2年生>

    ・違う価値観を持っている人たちを「合わせる」には、共通のことを見つけてコミュニケーションをとることが大切というのが心に残った。

    ・今は機械が発達していて、いろいろなところにあるけれど、感情をこめてコミュニケーションがとれるのは人間だけで、機械にはできないことなので、大切にしていきたいと思いました。

    ・コミュニケーションの重要性や自分が何をすべきなのか改めて考えることができた。相手の話に共感することや真剣に聞くことも人との繋がりの上で大切だと分かった。

    ・機械やAIが発達している今だからこそ、人でしかできないコミュニケーション能力が必要だということが分かりました。これからは人と人との繋がりを大切にしながら生きていこうと思いました。

    ・人と人とをつなぐ極意は、会話を大切にすること、違う意見をどうまとめていくかを考えることだということが分かった。

  • 未来への教科書-For Our Children-最終回(第117回)特別編 後編  地域経済の現在と未来を語り合う

    未来への教科書-For Our Children-最終回(第117回)特別編 後編 地域経済の現在と未来を語り合う

      未来への教科書-For Our Children-最終回(第117回) 特別編 後編   地域経済の現在と未来を語り合う#117 (2)

    長い間、応援いただいた番組「未来への教科書」がいよいよ最終回を迎えます。

    最終回は、一般社団法人 re:terra(リテラ)代表の渡邊さやかさんをゲストに迎え、復興支援メディア隊代表榎田竜路が地域経済をテーマにお話を伺いました。

    東日本大震災から5年が経過しようとしている今、地域経済のあり方はどうあるべきなのか?過去に番組で取り上げた、渡邊さんの気仙地域での椿油製品を使った地域復興事業や、渡邊さんが関わる東南アジア諸国と東北との接点を紹介していきながら一緒に考えていきます。

    #117 (1)

    <あのころの子供たちを訪ねて>

    以前番組で取り上げた子どもたちの「あの時」の気持ちと今を追いかけるコーナー。

    #117 (3)

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    被災地の子どもたちにカメラを渡し、写真と言葉を使って震災への思いをポスターとして仕上げた作品群があります。復興支援メディア隊が呼びかけ、各カメラーメーカーからの支援で実現したこのプロジェクトは2011年10月より「未来の教科書写真展」として全国各地で開催されました。

    その中で反響の大きかった1枚に注目。タイトルは『がんばり屋、おけけ』。大きな口を開けて歌う彼の姿を覚えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

    被写体となった尾形圭介くんに母校の釜石市立唐丹中学校を訪ねてもらい、当時の気持ちや、被災体験を通じて感じた現在の思いを伺いました。

    放送日   3 / 12 (土)6:30 ~ 7:00 27:00  27:30            

         3 / 26 (土)  6:30 ~ 7:00 27:00~ 27:30

    【ご挨拶】震災から5年。当番組はいよいよ最終回を迎えます。これまで番組を支えてくださった皆様、応援いただいた皆様、本当にありがとうございました。番組は終わりますが、復興支援メディア隊の活動はこれからも続いていきます。これからもどうぞよろしくお願いいたします。

     深謝。

                                                        復興支援メディア隊代表 榎田竜路  スタッフ一同

  • 未来への教科書-For Our Children-第116回 特別編前編  福祉と医療の現在と未来を語り合う

    未来への教科書-For Our Children-第116回 特別編前編  福祉と医療の現在と未来を語り合う

     

    未来への教科書-For Our Children-116回 特別編前編 福祉と医療の現在と未来を語り合う

     

    #116 (2)

    当番組「未来への教科書」が、特別編をもって終了となります。応援いただきました皆さま、本当にありがとうございました。

    震災直後から取材が始まった当番組も今回で116回。今回は116回の前編、次回117回の後編が最終回となります。

    特別編は、復興支援メディア隊の代表である榎田竜路とこれまでに取材をさせていただいた方との対談形式でお送りします。

    前編は精神科医でみんなのとなり組代表理事でもある堀有伸さんで、テーマは「福祉・医療」。

    東日本大震災から5年が経過しようとしている今、医療や福祉のあり方はどうあるべきなのか。過去に番組で取り上げた、みんなのとなり組のコミュニティを繋ぐ活動や、堀さんたちが制作した震災後の心のケアをまとめたプログラムを紹介しながら、一緒に考えていきます。

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    <あのころの子供たちを訪ねて>

    以前番組で取り上げた子供たちの、あの時の気持ちと今を追いかけるコーナー。

    福島県立あさか開成高校演劇部の演目『この青空は、ほんとの空ってことでいいですか?』は、福島第一原子力発電所事故によって引き起こされた生徒たち自身の不安や葛藤を、セリフやエピソードに入れ込むことによって反響を呼んだ。その演劇に出演していた香西佳菜子さんに当時の葛藤や現在の思いを伺った。

    #116 (1)

    放送日   3 / 5 (土) 6:30〜7:00 :00   27:30

         3 / 19 (土)  30~ 7 :00 27:00  ~ 27:30

  • 未来への教科書〜For Our Children〜第115回「人と種をつなぐ〜出前授業プロジェクト〜」

    未来への教科書〜For Our Children〜第115回「人と種をつなぐ〜出前授業プロジェクト〜」

    未来への教科書〜For Our Children〜115人と種をつなぐ〜出前授業プロジェクト〜

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     昨年度から始まった、我々復興支援メディア隊による「出前授業プロジェクト」。これまで番組に登場して頂いた方々に、一日だけ「先生」になってもらい、中学・高校生に授業をする。昨年度の好評を受け、今年度も実施することになった。

     今回、授業が行われることになったのは、岩手県久慈市にある岩手県立久慈東高等学校。先生となるのは二人。長谷川純一さんと清水琢さん。二人がつくっているのは会津伝統野菜と呼ばれる作物。江戸時代から伝わる、地域の風土にあったやり方で福島県会津地域で農業をしている。

     会津伝統野菜と、今多く市場に出回っている野菜の違いは、種にある。品種改良を繰り返した作物はF1種と呼ばれる一代限りのもの。それに対して、在来種である会津伝統野菜は親から子へと種を受け継いでいかなければならないのだ。

     地域の伝統を受け継いでいくことと、人とのつながりを大事にすること。それが東日本大震災以降、二人を復興に向けて動かしてきた原動力だった。種を未来へと受け継いでいくように、その思いを子どもたちに伝えていきたいと二人は語る。長谷川さんと清水さんが久慈東高校で行った授業の様子を取材した。

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    番組予告「序」 https://youtu.be/l3t1xy07GQQ

    <放送日>2016年2月13日(土) 6:307:00  27:0027:30

     2月27日(土) 6:307:00  27:0027:30

  • 未来への教科書-For Our Children-#114「ひとつのグラブに託す夢」

    未来への教科書-For Our Children-#114「ひとつのグラブに託す夢」

     未来への教科書-For Our Children-#114「ひとつのグラブに託す夢」

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    「大仏グラブプロジェクト」は、奈良県大和郡山市のグラブ工房経営・梅原伸宏さんが中心となって進められている、東大寺の大仏様の手の大きさに合わせた全長3.6メートルの野球グラブを制作するプロジェクト。
     梅原さんは東日本大震災以降、子どもたちへの野球用具の支援活動を実施してきた。その活動から生まれた東北の野球指導者達との交流がきっかけとなり、今回のプロジェクト実施に至った。震災で亡くなられた方々への追悼や東北の子供たちを応援するという思いに加え、震災を風化させないという気持ちが込められている
     東大寺の協力を得て、同プロジェクトが始まったのが2015年3月11日。昨年夏、東北の人々とともにグラブが制作されていく過程から、12月に東大寺大仏殿で行われた奉納式までを追い、野球を通じた非被災地からの支援と、協働する東北の野球人の思いに迫った。

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    番組予告<序> https://youtu.be/_q6SeeEy43k

    <放送日>  2016年2月6日(土)6:30~7:00
    <再放送>  2月6日(土)27:00~27:30  2月20日(土)6:30~7:00  2月20日(土)27:00~27:30

  • 未来への教科書-For Our Children-第113回 『山さ、ございん~山から始まる未来の町づくり~』

    未来への教科書-For Our Children-第113回 『山さ、ございん~山から始まる未来の町づくり~』

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    第113回 『山さ、ございん~山から始まる未来の町づくり~』

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     宮城県南三陸町は東日本大震災によって大きな被害を受けた地域。比較的、健全な形で産業基盤が残っていた山の仕事に従事する人々を中心に、震災後、早い時期から環境に配慮した、持続可能な形で町の復興を志してきた場所だ。この地域の山では、南三陸杉と呼ばれる杉材が特に有名。古くは伊達政宗公の時から、仙台藩に木材を供給し続けてきた。

     2015年、南三陸町にある山、1314haがFSC認証を取得した。これは環境や社会に配慮しつつ持続的に木材供給を行うことを客観的に評価する国際認証。取得に向けて、中心となっていたのは「山さ、ございん」というプロジェクトのメンバーだった。「山さ、ございん」というのは、この地域の言葉で、山へいらっしゃい、という意味になる。山を外に対して開くことによって、震災後にもう一度、南三陸杉というブランドを立てなおそうとしている。震災を経て、ゼロスタートになった地域だからこそ、環境に配慮した、持続可能な産業のありかたを考えなくてはいけなかった、と「山さ、ございん」のメンバーは語る。

     震災からFSC認証取得までの経緯と、現在、南三陸町で進行中の数々のプロジェクトを取材した。

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    番組予告「序」  https://youtu.be/-CkXynccgYQ

     1月9日(土)6:30 ~ 7:001月9日(土)27:00 ~ 27:30

  • 未来への教科書-For Our Children-第112回 福島県 農業復興の現在~うつくしまふくしま未来支援センターの5年目~

    未来への教科書-For Our Children-第112回 福島県 農業復興の現在~うつくしまふくしま未来支援センターの5年目~

     

    未来への教科書-For Our Children-第112回 福島県 農業復興の現在~うつくしまふくしま未来支援センターの5年目~

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     東日本大震災から5年。福島第一原発事故は福島県全体に大きな被害を与え、一部の地域では今なお、住民の帰還すらままならない。

     県内の復旧・復興の支援を目的として、震災後、福島大学内に設置された「うつくしまふくしま未来支援センター」。中核となる「農・環境復興支援部門」は放射線測定や風評被害対策の分析・アドバイスを中心に、地域コミュニティや農家で作る団体に寄り添いながら、福島県の農業の復興支援を続けてきた。

     未来支援センターが震災直後に関わった伊達市小国地区の取り組みや、福島市や飯舘村における、今年度の活動を追いながら、震災から5年目、福島県の農業・農村復興の現在に迫った。

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     番組予告「序」https://youtu.be/962X7rLLwOM

     放送日 2016年   1/2 (土) 6:30 ~ 7:00    27:00 ~ 27:30

                1/16 (土) 6:30 ~ 7:00  27:00 ~ 27:30

     

  • 未来への教科書~For Our Children~#111「ふるさとから続く道」 

    未来への教科書~For Our Children~#111「ふるさとから続く道」 

    未来への教科書~For Our Children~#111「ふるさとから続く道」

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     岩手県一関市出身の佐藤柊平さんは24歳。現在東京都内で、地域の魅力発信や移住・交流促進を目的に、メディア運営やプロジェクト企画等の地域プロモーションを総合的に手掛ける会社で働いている。

     東京の大学に進学後、最初の春休みに東日本大震災が起こった。震災直後は大学生活と平行して物資支援を始め、現地での支援者と被災者のコーディネートなど、様々な支援活動を続けてきた。

     復興の途上で支援の形が変化していく中、佐藤さんは自分にしか出来ない事をやろうと思い至った。それは、「復興」の次のフェーズに向けて「ふるさとづくり」というテーマを打ち出そう、という試みだった。佐藤さんは、仲間とともに2014年4月、岩手県内で「東北ふるさとづくりパートナーズ」という団体を立ち上げる。そのような活動のきっかけは、古里、一関市大東町にあった。

     中学生の頃、区画整理などで姿を変えていく古里を写真に撮りはじめた佐藤さんは、写真を通じて地元の人たちと交流したり、古里の美しさ、すばらしさを自分なりに感じてきたが、地域の本当の素晴らしさが世の中には伝わっていないと考え、現在の活動につながっている。

     ふるさとづくりに関する活動の一つ、「一関×はっぷん塾」。一関出身者や在住の人々が集まり、外部から講師を迎え、地元の魅力や価値の表現・言語化と、アウトプットされたプロジェクトを参加者が一緒につくっていくプログラムを実施している。昨年から活動が始まり、今年11月に2年目に突入した「一関×はっぷん塾」が開催された。

     佐藤さんの活動やふるさと大東町の様子を取材し、はっぷん塾の模様やそこに集う人たちにもお話を伺いながら、若い世代の「ふるさとづくり」という新たな取り組みに迫った。

     予告映像 序 https://youtu.be/yEDFKJcgnYg

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    <放送日>2015年12月12日(土)6:30~7:00  27:00~27:30

    12月26日(土)6:30~7:00 27:00~27:30

  • 未来への教科書〜For Our Children〜#110「歴史はよみがえるのか?〜震災で失われたもの〜」

    未来への教科書〜For Our Children〜#110「歴史はよみがえるのか?〜震災で失われたもの〜」

     

    未来への教科書〜For Our Children〜#110「歴史はよみがえるのか?〜震災で失われたもの〜」

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     日本は世界でも珍しいほど、多くの古文書が残されている国であると言う。旧家や寺に残された、証書や日々の暮らしについての記録。それらは地域と、そこにかつて生きてきた人々の歴史である。

     

     2011年の東日本大震災では、これらの古文書の多くも被害を受けた。NPO法人宮城歴史資料保全ネットワーク(宮城資料ネット)は震災後、一月もたたないうちから被災地へ入り、歴史資料のレスキューを行ってきた。倒壊した蔵から古文書などを救い出し、修復して、保存のために撮影をする。今までに撮った古文書の画像は110万点にもなる。それでも震災から一年のうちにレスキューをしたものしか終わっていないのだ。

     

     震災から4年半。津波の被害を受けた場所の風景は大きく変わり、震災前の姿を思い出すことは難しくなってきている。いつか、そこには新しい町ができるだろう。その時、それまでの町の歴史と人の営みは引き継がれていくのだろうか?

     宮城資料ネットの活動を皮切りに、市民ボランティアの方々、全国各地の歴史資料ネットワークに取材し、「被災地の歴史はよみがえるのか?」 について考えた。

      番組予告(序) https://youtu.be/Nkc0CCczsoM

     

    <放送日>

     

    125日(土)6:307:00 125日(土) 27:0027:30

     

    1219日(土) 6:307:00 1219日(土) 27:0027:30