カテゴリー: Future

3.11以降、明治維新以降の近代合理主義や戦後の高度資本主義経済で私たちが信じて来た「合理的」で
「安全なもの」があっさりと崩れつつあります。その代わり、日本人が長い年月をかけ、手間暇をかけて
培って来た素晴らしいもの(伝統技術、文化、人のつながり等)が再び光を浴びつつあります。
ここでは、取材の中で見えて来た、未来の日本の暮らし方・生き方を発信します。

  • 未来への教科書 -For Our Children- 第73回「面的に考える防潮堤」気仙沼市本吉町前浜地区

    未来への教科書 -For Our Children- 第73回「面的に考える防潮堤」気仙沼市本吉町前浜地区

    第73回 「面的に考える防潮堤」気仙沼市本吉町前浜地区

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    気仙沼市本吉町 前浜地区。長年地域のコミュニティを大切にした町づくりを進めてきた。

    震災により、地域の拠り所である「前浜コミュニティセンター」が流失。様々な支援により2013年9月に「前浜マリンセンター」が完成した。

    今、防潮堤問題により、前浜は建設をするかしないかで揺れ動いている。皆、コミュニティの分断だけは避けたいという思いから、住民同士が勉強し、議論を重ねている。

    こうした中、コンクリートだけの線的なものではなく、面的に考える防潮堤を考えている。早稲田大学が取り組む「海の照葉樹林とコミュニティづくり支援プログラム」は、前浜地区で採取した種を持ち帰って育苗し、防潮堤の変わりにツバキやシロダモなどの木を植えようと取り組んでいる。

    自然環境だけでなく、地域の経済、住民のくらし、コミュニティの問題を守る防潮堤の考え方、これから復興に向け、町づくりのあり方をお聞きした。

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    廣重先生前浜コミュニティセンター 実行委員長 畠山幸治

    東北学院大学 講師 千葉一

    早稲田大学 社会科学総合学術院 助教 廣重剛史

    取材期間 2014年3月1日〜4月23日

    放映日5月20日(火) 18:00-19:00

    再放送

    5月24日(土)27:00~28:00
    5月27日(火)18:00~19:00
    5月31日(土)27:00~28:00

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  • 未来への教科書 -For Our Children- 第72回「人とつながる水産業 ~宮城県女川町から~」

    未来への教科書 -For Our Children- 第72回「人とつながる水産業 ~宮城県女川町から~」

    マルキチ阿部商店 阿部淳さん

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      水産業が盛んな宮城県女川町で水産加工業を営んでいる阿部さん。

    津波により8割の建物が流出したこの地域で、マルキチ阿部商店も自宅と加工場を失った。

    先代が開発しマルキチ商店の看板商品でもあるサンマの昆布巻き「リアスの詩」を失くさないために、全て一から再出発し、現在では震災前の6割ほどまで生産を回復させることが出来ている。

    そうした操業を再開するに至るまでで人との繋がりが非常に大切であることを阿部さんは痛感したという。

    阿部さんは町の復興を願ったイベント「女川復幸祭」の実行委員長を務めることとなる。仕事や祭りを通して人との関わり方がどうあるべきなのか、みんなが挨拶を交わせる生きやすい町を目指す阿部さんの想いを語っていただいた。

    マルキチ阿部商店 https://www.youtube.com/watch?v=5flf6C6Exk0&feature=youtu.be

    復幸まちづくり女川合同会社 阿部喜英さん

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    震災直後に組織された復興連絡協議会のメンバーによって2012年9月に設立された、復幸まちづくり女川合同会社。

    震災後、それぞれの会社が持っていた販路が機能しなくなるなどといった問題を解決するため、「あがいん女川」という統一ブランドを立ち上げる。

    世界でも有数の漁場を有している女川の水産加工品を目利きたちが審査し、特に品質の高い物をブランド認定しており、現在では9社の企業が認定され22品がラインナップされている。

    町外のイベントにも出展し、徐々に女川の認知度が高まってきていることを感じているという。

    女川の復興に合わせ、駅の近くに水産業体験施設を作り、一般の方に水産業を知ってもらうというプロジェクトも動き出している。ブランド事業、体験施設という二つの取り組みを通して女川の活性化を目指す阿部さんの思いに迫った。

    あがいん女川 https://www.youtube.com/watch?v=2lTdMlHqEw8

    取材期間 2014315日~2014411

    放送日 5月6日(火)18:00~19:00

    (再放送)
    5月10日(土)27:00~28:00
    5月13日(火)18:00~19:00
    5月17日(土)27:00~28:00

     

  • 未来への教科書 -For Our children 第71回「気仙から吹く風

    未来への教科書 -For Our children 第71回「気仙から吹く風

    気仙地域と呼ばれる、岩手県陸前高田市、大船渡市、住田町一帯。今回は気仙地域の2つの取り組みを紹介する。

    【気仙椿ドリームプロジェクト】

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    気仙椿ドリームプロジェクトは、気仙地域に多く自生する椿から生成される椿油を使用したハンドクリームとリップクリームを開発し、2012年12月から販売している。震災直後に被災地で現代表の渡邉さんと現プロジェクトリーダーの佐藤さんが出会い、被災地域に新しい産業と雇用を創出する目的で始められたプロジェクトだ。

    椿油は、現地では料理など日常生活に広く使用されており、それに商品として付加価値をつけることで日本だけではなく世界に向けても発信している。プロジェクトには当初からハリウッド化粧品やen女医会(女性医師たちのグループ)が協力することになっていたが、現地では様々な困難があった。

    渡邉さんと佐藤さんにプロジェクトの経緯や現状、そしてこれからの展望を伺い、プロジェクトに関わる方々にもお話を伺った。

    気仙椿ドリームプロジェクト<序>http://youtu.be/kydkSo9FPT8

     

    【熱血!気仙塾】

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    陸前高田市にある株式会社カメリアン・プロダクツサービスの武藏和敏さんは、同じく陸前高田市のバンザイ・ファクトリーが開発・販売している星型の生パスタ「星影のパスタ」を使用した飲食店の開業準備を進めている。当番組でも第68回(2014年3月4日放送)でその取り組みを紹介した。

    武藏さんは一方で震災直後から「熱血!気仙塾」という有志団体の事務局長をしている。 気仙塾には被災地の内外や職業を問わず沢山の人々が参加し、被災地でのスタディツアーや住まい再建への支援、関東圏では大学でのシンポジウム開催など多様な活動をしている。

    被災地とつながった人々が復興へ向けて思いを共有し、それぞれの立場で活動していくという気仙塾の活動について武藏さんと実際に活動している人たちにもお話を伺った。

     

    熱血!気仙塾<序> http://youtu.be/sMjVJIwuGVI

     

    放送  BS12ch (ch222 TwellV)4月15日(火)18:00~19:00

    (再放送)

    4月19日(土)27:00~28:00

    4月22日(火)18:00~19:00

    4月26日(土)27:00~28:00

     

  • 未来への教科書 第70回「東松島市『復興の森』プロジェクト〜美馬森JAPAN〜」

    未来への教科書 第70回「東松島市『復興の森』プロジェクト〜美馬森JAPAN〜」

    #70 鄒朱ヲャ譽ョPJ HP逕ィ邏譚・DSC03717岩手県盛岡市にある「八丸牧場」では、牧場体験や乗馬レッスンのほか、「ホースセラピー」を行っている。自身の馬との暮らしの中での体験により、人の成長やメンタルケアに非常に有効であると実感。馬との共働生活をもう一度見つめ直す事で、感性を高め、豊かな生活を送れる事を提案している。

    東松島市・野蒜(のびる)地区は、震災の津波により壊滅的な被害を受けた。その地区に、多くの人が津波から逃れた裏山がある。市はそこに住宅の集団移転整備を進めており、28年度には約450世帯の住宅が生まれる。 八丸さんは、そこに隣接する森に移転の準備を進めており、森と馬との暮らしから復興のために様々な問題を解決していきたいという想いで、一般社団法人美馬森(みまもり)JAPANを設立した。

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    またそこの森には、一般財団法人 C.W.ニコル・アファンの森の「復興の森づくりと森の学校プロジェクト」が進められている。復興のためのまちづくり、心のメンタルケア、本来の美しい日本の森の再生、馬を通じた復興へのプロジェクトを追った。

    取材期間 9月26日、11月16日、2月26、3月7・8日

     http://youtu.be/5tYiAXY4Ccg

     

    41日(火)1900~2000

    <再放送>

    48日(火)18001900

    45日(土)27002800

    412日(土)27002800

  • 未来への教科書~第69回「音色は東北の風にのって」

    未来への教科書~第69回「音色は東北の風にのって」

    69回「音色は東北の風にのって」

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      黄裕翔(ホアン・ユィシアン)さんは台湾・台中市生まれの26歳のピアニスト。先天性の網膜疾患により、生まれた時から目が見えない。音楽の才能に恵まれ、努力の末、視覚障害者として初めて国立台湾藝術大学音楽学科ピアノ専攻で学士を取得した。当番組「未来への教科書」に使用している楽曲の演奏も担当している。

      東日本大震災直後から「被災地の方々を自分の音楽で励ましたい」と考えていたユィシアンさん。2013年12月に東北4都市を回るコンサートツアーが決定し、来日した。ツアーで回るのは仙台、気仙沼、会津若松、郡山の各都市で、計5公演を開催。各都市では様々な方々が公演をサポートしてくれていた。

      仙台・気仙沼では岩手佳代子さん(株式会社フカコラ美人代表取締役)、会津若松では本田勝之助さん(有限会社会津食のルネッサンス代表取締役)、郡山では佐藤茂紀さん(高校教諭・劇団ユニット・ラビッツ代表)。いずれも以前、それぞれの復興への活動を取材し、番組にご出演していただいた方である。

      2013年12月4日の仙台公演から9日の郡山公演までの6日間、ユィシアンさんと、共に演奏する日本人歌手の土岐千尋さんは初めて訪れる場所で、様々な思いを抱きながら旅をし、たくさんの地元の方の心にふれながら音楽を届けていく。

      ツアーを通してユィシアンさんが何を感じたのか。そしてどのような音楽を被災地へ届けたのか。密着した。

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    告知の映像はこちらで公開しています。http://youtu.be/V8EzDG0Quw4

    放送

    3月18日(火)18:00~19:00 / 3月22日(土)27:00~28:00

    3月25日(火)18:00~19:00 / 3月29日(土)27:00~28:00

  • 未来への教科書-For Our Children-第68回「想いが生み出す、復興のためのモノづくり」

    未来への教科書-For Our Children-第68回「想いが生み出す、復興のためのモノづくり」

    68回「想いが生み出す、復興のためのモノづくり」

     株式会社バンザイファクトリー 代表 高橋 和良さん

    株式会社カメリアン・プロダクツサービス 代表 武蔵 和敏さん

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     高橋さんは長年、医療系のITシステム開発を行ってきたが、伝統工芸とITを融合させたモノづくりが出来ないかと盛岡で木工品製造を始め「我杯」を開発した。ひとりひとりの手の握りをカップに型を取り、オンリーワン商品として還暦祝いなどの贈答用で人気を得ている。震災後、陸前高田市に進出を決意。復興のために出来る、最も効果的だと思いついたのが企業進出だった。その後、雇用を生みだすため、食品製造事業をスタートさせ、岩手県北の九戸甘茶、三陸の気仙椿油を使用した、冷めても伸びない生パスタと冷麺の製造を始めた。高橋さんの熱意に惚れ込んだ武蔵さんは、長年勤めていた建設業を辞め、バンザイファクトリーが製造した麺を使用した飲食店「美食のパスタ 椿の森」のオープンの準備を進めている。バンザイファクトリーは、復興助成金などは一切受けず、ベンチャーの精神を持って、これから被災地に企業進出を考える人たちの見本になればと尽力している。

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     株式会社エコホールディングス 藤林久士代表 笹渕公誠さん 

     株式会社ソーセキ 池ノ谷静一代表

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    太陽光発電システムの設計と施行を行うエコホールディングスは、震災後に福島の放射線の影響で汚染された除染廃棄物を一時保管する袋の品質の悪さに疑問を持った。放射線の遮へい性と、屋外での耐候性を持った「シェルターバッグ」を開発した。しかし、除染廃棄物の中間貯蔵施設もどうなるか分からない今、シェルターバッグの有効期限が5年であることを考慮し、もっと長期的でより安全度の高いコンクリート製の「シェルターブロック」の開発に踏み出した。一方で、山の除染は自然破壊を招くため、手つかずになっている現状がある。藤林さんはシェルターブロックを積み上げて山からの放射性物質を防ぐ防護壁を作ろうと考える。自然の景観に合い、廃コンクリートを再生利用した環境に優しいブロック。福島の人たちがより早く、安心して暮らせるようにという思いから生まれたリユース製品だ。原発事故収束に向けた新たなモノづくりにかける思いを伺った。

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     放送:3月4日(火) 18:00 ~ 19:00 3月8日(土) 27:00 ~ 28:00

  • 未来への教科書-For Our Children- 第67回「ここから生まれる新しい教育のかたち」

    未来への教科書-For Our Children- 第67回「ここから生まれる新しい教育のかたち」

    67回「ここから生まれる新しい教育のかたち

    星槎グループ 安部 雅昭さん

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    星槎グループは幼稚園から大学・大学院までの学校を持ち全国各地に学習センターを設置し独自の教育を展開している。

    建学の精神は”社会に必要とされることを創造し、常に新たな道を切り開き、それを成し遂げる“

    震災後、この精神は被災地へと向けられ、直後から様々な場所で支援活動を開始した。

    教育委員会などと連携し、安部さんを含めて10名ほどのスタッフを福島県の相馬市と南相馬市の中学校や小学校にスクールカウンセラーとして派遣。

    スクールカウンセラーとは心理学などの知識を持ち教育機関で心のケアを行う専門家。

    安部さんが見てきた震災直後から現在までの子どもたちの変化と、先生たちが置かれている状況について迫り、その中で見えてきたスクールカウンセラーのあり方について語っていただいた。

    子どものエンパワメントいわて 代表理事  山本克彦さん

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    代表理事の山本さんは中学校教師や保育所勤務など様々な教育現場での経験を持ち、現在は岩手県立大で社会福祉学部の准教授をつとめている。

    震災直後から学生たちとボランティア活動を開始し、その中で子どもたちの学びにまつわる困難な状況が見えてきた。

    進学を諦めようとしている子どもや、仮設住宅の中で自分の時間を持てないでストレスを抱えている子などに“学びの部屋”という居場所を提供するのが子どものエンパワメントいわての目的のひとつ。

    岩手県内の様々な地域で展開している“学びの部屋”の中で見てきた子どもたちの可能性と教育の本質について語っていただいた。

     

    放送日

    2月18日(火)18:00~19:00 / 2月22日(土)27:00~28:00
    2月25日(火)18:00~19:00 / 3月1日(土)27:00~28:00

  • 未来への教科書 第66回「民からの復興 ~陸前高田市での2つの取り組み~」

    未来への教科書 第66回「民からの復興 ~陸前高田市での2つの取り組み~」

    岩手県陸前高田市。東日本大震災で津波により広範囲に被害を受けたこの町では、現在新たな町づくりに向けて様々な取り組みがなされている。行政の復興計画も進められる中、民間の力で復興へ進もうとする2つの取り組みを紹介する。

    なつかしい未来創造株式会社

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    なつかしい未来創造株式会社は岩手県中小企業家同友会気仙支部のメンバーと、東京のコンサルティング会社ソシオ エンジン・アソシエイツのメンバーなどからなり、2011年11月に設立された。震災後人口が流出してしまった陸前高田市に人を呼び戻すために、また震災以前より魅力ある新しい町づくりを行うため、地域資源を活かした新しい産業づくりや起業家の誘致、育成などの活動をしている。

    陸前高田を「起業を目指す人々が集い、学び、そして起業する町」にしようという強い思いがそこにはある。現在進めている「箱根山テラス事業」は、市内小友地区の箱根山の中腹に宿泊設備を兼ね備えた施設を建て、起業家育成の拠点とすると共に、一つの事業モデルとして運営していこうというプロジェクトであり、なつかしい未来創造株式会社がこれから生み出そうとする様々な事業のさきがけとなるものである。設立への思いや「箱根山テラス事業」への展望など、代表取締役社長である田村滿さんにお話を伺った。

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    NPO法人復興まちづくり研究所

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    NPO法人復興まちづくり研究所は、阪神淡路大震災を機に結成された「仮設市街地研究会」を母体とする団体で、「仮設市街地」という考え方を持つ。 抽選方式で入居者が決まる従来の仮設住宅ではなく、「被災した住民達が元のコミュニティを維持したまま共に仮設集落に住み、復興を目指す」という考え方である。現在、復興まちづくり研究所は陸前高田市広田町の長洞元気村で活動している。長洞元気村の人々は強い結束力と行動力を持ち、震災直後の避難生活を自分達の手で乗り越えたという過去がある。

    「集落内で被災した住民達が皆で暮らす仮設住宅を作りたい」という思いから困難を乗り越え実現した仮設集落が長洞元気村である。当番組でも第44回(2013年5月7日放送)で取材し、復興へ向けた住民達の取り組みを紹介している。現在進んでいるのは「なでしこ工房建設プロジェクト」といい、食品加工場と番屋の二棟からなる建物を自力で建設する。

    長洞元気村の女性たちのグループ「なでしこ会」はスタディ・ツアーや視察などで村を訪れる団体の受け入れをし、昼食や郷土菓子のゆべしを作り振舞っているが、そのための作業場所として食品加工場を建設し、ゆくゆくは現在の作業を生業として定着させたいというのがプロジェクトの内容である。自力建設のため人手の問題や資金面での苦労がある中で、時にはボランティアの手を借りて少しずつ建設は進んでいる。その様子を追いながら、プロジェクトに込められた思いを伺った。P1140112

    放送日  2月4日(火)18:00~19:00 / 2月8日(土)27:00~28:00

    2月11日 (火)18:00~19:00 / 2月15日(土)27:00~28:00

  • 復興支援ドキュメント 未来への教科書 ~For Our Children~ #65「復興と挑戦、漁業の未来」

    復興支援ドキュメント 未来への教科書 ~For Our Children~ #65「復興と挑戦、漁業の未来」

     

    地域のキーパーソンの言葉をそのまま届け、大震災を乗り越え、立ち上がろうとする東北の人々の力強い姿を広くお伝えします。言葉から浮かび上がる真実を発信していきます。

    相馬双葉漁業協同組合 請戸支所 青壮年部 副部長 鎌田寛典

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    相馬市にある相馬双葉漁業協同組合。その組合のひとつ、請戸支所は、福島第一原発の北7kmの場所に位置していたが、震災により支所と請戸港は全壊。いまは警戒区域内で入る事は出来ず、相馬市の相馬双葉漁協内に支所を構えている。請戸支所の青壮年部の鎌田寛典さんは、津波で船は崩壊。この先どうなるか分からない時に、船を警戒区域の外に運び、修復させた。しかし、いまだに漁が出来ず、県や漁協が実施する、サンプリング検査や、試験操業を行っている。福島の海は、いまだ漁は出来ないが、放射線セシウムの数値は減少しており、早期の漁業復活を願っている。鎌田さんは、「消費者の安心のため、継続的に不検出の値が続くのを待ち、いまはまだ待つしかない」という。請戸の再興、漁業の未来についてお聞きした。

     

    浜十三 代表 阿部滋

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    石巻市にある十三浜は、海沿いに十三の集落が点在する地域。震災後の秋から、4家族がグループになり「浜十三」として活動をしている。代表の阿部滋さんは震災後、漁師を辞めようと思ったが、息子が手伝う事もあり継続。いまは名産のワカメやホタテを中心とした養殖を行っている。いまは漁協への共販が9割強だというが、これからはどんどん直販に取り組み、新しい漁業を行っていきたいという。「浜十三」での活動期間は5年。それまでに4家族が独立し、震災前以上の漁業に取り組んでいく事を目標としている。

     

    牡蠣漁師 阿部政志

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    石巻市の牡鹿半島にある狐崎浜で、牡蠣の養殖業を営む阿部政志さん。狐崎浜は昔から牡蠣の養殖業が盛んだったが、震災により営む世帯は激減。震災後、漁協は機能せず、牡蠣を育てても出荷先がない。そんな中、自ら販路を開拓する必然性に迫られた。今ではネットショップを行い、東京にあるオイスターバー「オストレア」への出荷の兆しが見えている。阿部さんは震災を経験し、一番意識が変わったという。今までは他の産地の牡蠣も知らず、共販しかしていなかったが、これからは自ら販路を開拓し、新しい漁業に挑戦する必要性を感じている。それは、次世代の子どもたちに魅力のある漁業を残したい思いからだった。

     

    放送 BS12ch TwellV(ch222)

    1月21日(火)18:00~19:00 / 1月25日(土)27:00~28:00

    1月28日(火)18:00~19:00 / 2月1日(土)27:00~28:00

  • 未来への教科書 -For Our Children- 第64回「見えてきた小さな風、復興の姿 Vol.2

    未来への教科書 -For Our Children- 第64回「見えてきた小さな風、復興の姿 Vol.2

    2014年の番組第一弾は、以前番組で取り上げさせていただいたキーパーソンを再取材し、被災地のいまをお聞きしました。

     株式会社東海新報社 編集局長 佐々木克孝

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    東海新報社は、1958年の創刊以来地域に根ざした新聞を発行している。東日本大震災においては社内も停電する中、自家発電機によりカラーコピーで号外を刷って配り、被災した方々が必要とする情報を発信し続けた。

    震災後は「こころの情景」と題し、人々が大切にしていた様々な場所の震災前の写真を紹介する連載など、地域住民の「心」に寄り添った紙面づくりをしている。

    震災から2年半を過ぎた今の状況とは。大船渡市に再オープンする家具店の取材をする千葉記者に同行しその活動を追うと共に、佐々木編集局長に現状とこれからの展望を伺った。

     

     

    釜石市立唐丹中学校 校長 佐藤和信

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    震災により、耐震機能を失った校舎の横に仮設校舎を作り、そこで学校生活を送っている唐丹中学校の生徒たち。仮設校舎には震災についてのポスターがいたるところに貼られている。

    そのポスターは、生徒たちが作ったもので、震災直後から行ってきた取り組みだった。

    それらを紹介していただきながら、震災の記憶とどのように向き合っていくかについて語っていただいた。

     

     

     ジェイソン・フォード

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      オーストラリア出身のジェイソン・フォードさんは、19年間東北に在住し、高校の授業や英会話教室などで子どもたちに英語を教えている。

    震災後は、石巻や松島を中心に様々な支援活動を行ってきた。

    ジェイソンさんは10年前に7年間、石巻市に在住。その時から子どもたちに英会話を教えていたが、震災によりなくなってしまった。

    また子どもたちに英語を教えたい、その想いから昨年の9月に英会話教室を再開させた。

    震災後、40人いた生徒たちは14人と減ってしまったが、復活できた事をなによりも嬉しいと感じている。

    毎週土曜日に開催される授業は、「笑顔」がある授業を何よりも心がけている。

    BS12ch TwellV(ch222)
    1月7日 (火)18:00~19:00

    (再放送)
    11日 (土) 27:00~28:00
    14日(火)18:00~19:00
    18日 (土) 27:00~28:00