カテゴリー: Interview

現地で出会った多くの人達。それぞれに、復興に向けてたゆまぬ努力を続けてていらっしゃることはもちろん、
「震災前と同じじゃいけない。もっとより良い形があるんじゃないか。」というような素晴らしい姿勢が多く見受けられます。
取材をしにいった私たちの方が反って元気を貰った、ということもしばしばです。
これからの日本を考えるヒントがギュッと詰まったインタビュー集です。

  • ㈱正上 加瀬幸一郎さん 「文化」

    千葉県香取市の佐原には、数多くの有形文化財が有り、そこに人が住み、商いを営んだり生活をしている。建物があるだけでなく、暮らしの中で人が息づく「文化」を大切にしている街。誰もが現状を復旧して次の世代へ引き継ごうと努力していくと思う。そしてお祭りで繋がり、お祭りで学ぶ。

     

    【撮影日:6月22日】

    【場所:千葉県香取市】

    【受け手:加瀬順一郎】

  • ㈱正上 加瀬幸一郎さん「震災時」

    震災当時、自宅の2階の壁に一気にひびが広がり、これはまずいと外に出ようとしたら階段が無い、外に出ると町中が砂煙というかつて無い体験。けれども佐原には年に2回のお祭りがある。伝統を通しての絆が非常に強い、人のつながりを大事にする自慢の街!

     

    【撮影日:6月22日】

    【場所:千葉県香取市】

    【受け手:加瀬順一郎】

  • ㈱正上 加瀬順一郎さん

    千葉県香取市の佐原で食品製造業、醸造業を営んでいる㈱正上の加瀬会長。修理修復を3年かけて昨年の11月に終えたばかりの有形文化財指定されている土蔵。ところが、このたびの震災で、わずか3分間の激震で瓦礫と化してしまった。修復には大変な困難があるが何としても保存したい。

     

    【撮影日:6月22日】

    【場所:千葉県香取市】

    【受け手:加瀬順一郎】

  • NPO婆沙羅 鎌形さん

    千葉県香取市の佐原は小江戸と呼ばれ、着物が似合う街。NPO婆沙羅では、普段着で来ていただいて、着物の着付けから髪のセットまで美容院で行い、着物で街を歩いていただくという企画をJRさんと進めている。参加された若い方から手書きで「佐原の人たちの対応がすごく嬉しかった。」というお手紙が届いたのが一番嬉しかった。ボーイスカウト体験が活きた息子さんの頼もしさも有り難かった。若者たちがこういう時に力を発揮しているのが素晴らしい。

     

    【撮影日:6月22日】

    【場所:千葉県香取市】

    【受け手:鎌形善枝】

  • 結いの会 小森さん 永野さん

    千葉県香取市 結いの会の小森さん。震災当日の街中の瓦が波のように落ちてきて、その後ブルーシートの間から雨漏りをするなど次々と対処に追われている。観光によって立とうという20年前からの動きがようやく実ってきた所だったのでショックだったけれども日が経つにつれて「今の佐原の姿を見ていただくのも観光になるのでは?」と、女性を中心に盛り上がってきている。

     

    【撮影日:6月22日】

    【場所:千葉県香取市】

    【受け手:小森美千子】

  • 佐原の大祭振興協会 永野さん

    千葉県香取市では年に2回盛大なお祭り『佐原の大祭』が開催される。佐原の大祭振興協会の永野さんインタビュー。震災で佐原の街はかなりの被害を受けているけれども、こんなに元気だということを見て欲しいという若い人たちの気持ちもあって、7月の夏の大祭の開催も決定!エネルギッシュで伝統的で拡張高い、江戸優りのお祭り。ぜひ多くの方にいらして欲しい。

    【撮影日:6月22日】

    【場所:千葉県香取市】

    【受け手:永野美知子】

  • 白土さん

    水戸徳川家第9代藩主徳川斉昭が造園構想を練り、1842年に開園した偕楽園。震災によって地盤にひびが入ったり、液状化が酷い為に立入り禁止となっている場所も一部あるものの十分に四季折々楽しんでいただける広大な公園、ぜひ足を運んでいただきたい。

     

    【撮影日:6月22日】

    【場所:茨城県水戸市】

    【受け手:白土伸子】

  • 小圷さん

    『弘道とは何ぞ。人能(よ)く道を弘むるなり』ではじまる弘道館建学の由来を記した、巨大な石碑がこのたびの震災で崩れてしまった水戸の弘道館。藩校であったこの場所で教えられていた儒学の「仁」の精神を、震災後の日本人の姿に感じている。

     

    【撮影日:6月22日】

    【場所:茨城県水戸市】

    【受け手:小圷のり子】

  • 湊さん

    東日本大震災で貴重な歴史的建造物が被害を受けている水戸市の湊さん。偕楽園・弘道館復興支援の会が立ち上がり、約150団体が協力し復興へ向けて動いている。170年を超えて水戸市民が戦火からも守ってきたものを、なんとか後世に引き継ぎたい。水戸の心はここから!

     

    【撮影日:6月22日】

    【場所:茨城県水戸市】

    【受け手:湊正雄】

  • これから(株式会社斉吉)

    震災前に、テレビの取材が控えていた。テレビ局の方が、3月9日の地震の際に「タレは大丈夫ですか?」という電話をかけてきた。

    人の安否よりもタレの心配か!と笑い話にしていたが、それが2日後の3月11日の震災時、何も手に着かない程の動揺の中で、タレ­だけは持ち出すことができた。電話を下さったテレビ局の方に、是非お礼がしたい。

     

    今後、震災の前の状況に戻るのではなく、新しい所へいかなければならない。

    「本当に大事なものは何なのか?」を考える大事なとき。

    忘れかけていた本当の日本人らしい、誇り高い日本人の暮らしを、皆で一緒に考えて行くチャンスを与えてもらったのだと思う。

     

    被災した自分たちが、今、まさにこの経験を発信していくことが役割、と語る。

     

    【撮影日:6月20日】

    【場所:宮城県気仙沼市】

    【受け手:齋藤和枝】