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  • 未来への教科書~第69回「音色は東北の風にのって」

    未来への教科書~第69回「音色は東北の風にのって」

    69回「音色は東北の風にのって」

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      黄裕翔(ホアン・ユィシアン)さんは台湾・台中市生まれの26歳のピアニスト。先天性の網膜疾患により、生まれた時から目が見えない。音楽の才能に恵まれ、努力の末、視覚障害者として初めて国立台湾藝術大学音楽学科ピアノ専攻で学士を取得した。当番組「未来への教科書」に使用している楽曲の演奏も担当している。

      東日本大震災直後から「被災地の方々を自分の音楽で励ましたい」と考えていたユィシアンさん。2013年12月に東北4都市を回るコンサートツアーが決定し、来日した。ツアーで回るのは仙台、気仙沼、会津若松、郡山の各都市で、計5公演を開催。各都市では様々な方々が公演をサポートしてくれていた。

      仙台・気仙沼では岩手佳代子さん(株式会社フカコラ美人代表取締役)、会津若松では本田勝之助さん(有限会社会津食のルネッサンス代表取締役)、郡山では佐藤茂紀さん(高校教諭・劇団ユニット・ラビッツ代表)。いずれも以前、それぞれの復興への活動を取材し、番組にご出演していただいた方である。

      2013年12月4日の仙台公演から9日の郡山公演までの6日間、ユィシアンさんと、共に演奏する日本人歌手の土岐千尋さんは初めて訪れる場所で、様々な思いを抱きながら旅をし、たくさんの地元の方の心にふれながら音楽を届けていく。

      ツアーを通してユィシアンさんが何を感じたのか。そしてどのような音楽を被災地へ届けたのか。密着した。

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    告知の映像はこちらで公開しています。http://youtu.be/V8EzDG0Quw4

    放送

    3月18日(火)18:00~19:00 / 3月22日(土)27:00~28:00

    3月25日(火)18:00~19:00 / 3月29日(土)27:00~28:00

  • 未来への教科書-For Our Children-第68回「想いが生み出す、復興のためのモノづくり」

    未来への教科書-For Our Children-第68回「想いが生み出す、復興のためのモノづくり」

    68回「想いが生み出す、復興のためのモノづくり」

     株式会社バンザイファクトリー 代表 高橋 和良さん

    株式会社カメリアン・プロダクツサービス 代表 武蔵 和敏さん

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     高橋さんは長年、医療系のITシステム開発を行ってきたが、伝統工芸とITを融合させたモノづくりが出来ないかと盛岡で木工品製造を始め「我杯」を開発した。ひとりひとりの手の握りをカップに型を取り、オンリーワン商品として還暦祝いなどの贈答用で人気を得ている。震災後、陸前高田市に進出を決意。復興のために出来る、最も効果的だと思いついたのが企業進出だった。その後、雇用を生みだすため、食品製造事業をスタートさせ、岩手県北の九戸甘茶、三陸の気仙椿油を使用した、冷めても伸びない生パスタと冷麺の製造を始めた。高橋さんの熱意に惚れ込んだ武蔵さんは、長年勤めていた建設業を辞め、バンザイファクトリーが製造した麺を使用した飲食店「美食のパスタ 椿の森」のオープンの準備を進めている。バンザイファクトリーは、復興助成金などは一切受けず、ベンチャーの精神を持って、これから被災地に企業進出を考える人たちの見本になればと尽力している。

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     株式会社エコホールディングス 藤林久士代表 笹渕公誠さん 

     株式会社ソーセキ 池ノ谷静一代表

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    太陽光発電システムの設計と施行を行うエコホールディングスは、震災後に福島の放射線の影響で汚染された除染廃棄物を一時保管する袋の品質の悪さに疑問を持った。放射線の遮へい性と、屋外での耐候性を持った「シェルターバッグ」を開発した。しかし、除染廃棄物の中間貯蔵施設もどうなるか分からない今、シェルターバッグの有効期限が5年であることを考慮し、もっと長期的でより安全度の高いコンクリート製の「シェルターブロック」の開発に踏み出した。一方で、山の除染は自然破壊を招くため、手つかずになっている現状がある。藤林さんはシェルターブロックを積み上げて山からの放射性物質を防ぐ防護壁を作ろうと考える。自然の景観に合い、廃コンクリートを再生利用した環境に優しいブロック。福島の人たちがより早く、安心して暮らせるようにという思いから生まれたリユース製品だ。原発事故収束に向けた新たなモノづくりにかける思いを伺った。

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     放送:3月4日(火) 18:00 ~ 19:00 3月8日(土) 27:00 ~ 28:00

  • 未来への教科書-For Our Children- 第67回「ここから生まれる新しい教育のかたち」

    未来への教科書-For Our Children- 第67回「ここから生まれる新しい教育のかたち」

    67回「ここから生まれる新しい教育のかたち

    星槎グループ 安部 雅昭さん

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    星槎グループは幼稚園から大学・大学院までの学校を持ち全国各地に学習センターを設置し独自の教育を展開している。

    建学の精神は”社会に必要とされることを創造し、常に新たな道を切り開き、それを成し遂げる“

    震災後、この精神は被災地へと向けられ、直後から様々な場所で支援活動を開始した。

    教育委員会などと連携し、安部さんを含めて10名ほどのスタッフを福島県の相馬市と南相馬市の中学校や小学校にスクールカウンセラーとして派遣。

    スクールカウンセラーとは心理学などの知識を持ち教育機関で心のケアを行う専門家。

    安部さんが見てきた震災直後から現在までの子どもたちの変化と、先生たちが置かれている状況について迫り、その中で見えてきたスクールカウンセラーのあり方について語っていただいた。

    子どものエンパワメントいわて 代表理事  山本克彦さん

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    代表理事の山本さんは中学校教師や保育所勤務など様々な教育現場での経験を持ち、現在は岩手県立大で社会福祉学部の准教授をつとめている。

    震災直後から学生たちとボランティア活動を開始し、その中で子どもたちの学びにまつわる困難な状況が見えてきた。

    進学を諦めようとしている子どもや、仮設住宅の中で自分の時間を持てないでストレスを抱えている子などに“学びの部屋”という居場所を提供するのが子どものエンパワメントいわての目的のひとつ。

    岩手県内の様々な地域で展開している“学びの部屋”の中で見てきた子どもたちの可能性と教育の本質について語っていただいた。

     

    放送日

    2月18日(火)18:00~19:00 / 2月22日(土)27:00~28:00
    2月25日(火)18:00~19:00 / 3月1日(土)27:00~28:00

  • 未来への教科書 第66回「民からの復興 ~陸前高田市での2つの取り組み~」

    未来への教科書 第66回「民からの復興 ~陸前高田市での2つの取り組み~」

    岩手県陸前高田市。東日本大震災で津波により広範囲に被害を受けたこの町では、現在新たな町づくりに向けて様々な取り組みがなされている。行政の復興計画も進められる中、民間の力で復興へ進もうとする2つの取り組みを紹介する。

    なつかしい未来創造株式会社

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    なつかしい未来創造株式会社は岩手県中小企業家同友会気仙支部のメンバーと、東京のコンサルティング会社ソシオ エンジン・アソシエイツのメンバーなどからなり、2011年11月に設立された。震災後人口が流出してしまった陸前高田市に人を呼び戻すために、また震災以前より魅力ある新しい町づくりを行うため、地域資源を活かした新しい産業づくりや起業家の誘致、育成などの活動をしている。

    陸前高田を「起業を目指す人々が集い、学び、そして起業する町」にしようという強い思いがそこにはある。現在進めている「箱根山テラス事業」は、市内小友地区の箱根山の中腹に宿泊設備を兼ね備えた施設を建て、起業家育成の拠点とすると共に、一つの事業モデルとして運営していこうというプロジェクトであり、なつかしい未来創造株式会社がこれから生み出そうとする様々な事業のさきがけとなるものである。設立への思いや「箱根山テラス事業」への展望など、代表取締役社長である田村滿さんにお話を伺った。

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    NPO法人復興まちづくり研究所

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    NPO法人復興まちづくり研究所は、阪神淡路大震災を機に結成された「仮設市街地研究会」を母体とする団体で、「仮設市街地」という考え方を持つ。 抽選方式で入居者が決まる従来の仮設住宅ではなく、「被災した住民達が元のコミュニティを維持したまま共に仮設集落に住み、復興を目指す」という考え方である。現在、復興まちづくり研究所は陸前高田市広田町の長洞元気村で活動している。長洞元気村の人々は強い結束力と行動力を持ち、震災直後の避難生活を自分達の手で乗り越えたという過去がある。

    「集落内で被災した住民達が皆で暮らす仮設住宅を作りたい」という思いから困難を乗り越え実現した仮設集落が長洞元気村である。当番組でも第44回(2013年5月7日放送)で取材し、復興へ向けた住民達の取り組みを紹介している。現在進んでいるのは「なでしこ工房建設プロジェクト」といい、食品加工場と番屋の二棟からなる建物を自力で建設する。

    長洞元気村の女性たちのグループ「なでしこ会」はスタディ・ツアーや視察などで村を訪れる団体の受け入れをし、昼食や郷土菓子のゆべしを作り振舞っているが、そのための作業場所として食品加工場を建設し、ゆくゆくは現在の作業を生業として定着させたいというのがプロジェクトの内容である。自力建設のため人手の問題や資金面での苦労がある中で、時にはボランティアの手を借りて少しずつ建設は進んでいる。その様子を追いながら、プロジェクトに込められた思いを伺った。P1140112

    放送日  2月4日(火)18:00~19:00 / 2月8日(土)27:00~28:00

    2月11日 (火)18:00~19:00 / 2月15日(土)27:00~28:00

  • 復興支援ドキュメント 未来への教科書 ~For Our Children~ #65「復興と挑戦、漁業の未来」

    復興支援ドキュメント 未来への教科書 ~For Our Children~ #65「復興と挑戦、漁業の未来」

     

    地域のキーパーソンの言葉をそのまま届け、大震災を乗り越え、立ち上がろうとする東北の人々の力強い姿を広くお伝えします。言葉から浮かび上がる真実を発信していきます。

    相馬双葉漁業協同組合 請戸支所 青壮年部 副部長 鎌田寛典

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    相馬市にある相馬双葉漁業協同組合。その組合のひとつ、請戸支所は、福島第一原発の北7kmの場所に位置していたが、震災により支所と請戸港は全壊。いまは警戒区域内で入る事は出来ず、相馬市の相馬双葉漁協内に支所を構えている。請戸支所の青壮年部の鎌田寛典さんは、津波で船は崩壊。この先どうなるか分からない時に、船を警戒区域の外に運び、修復させた。しかし、いまだに漁が出来ず、県や漁協が実施する、サンプリング検査や、試験操業を行っている。福島の海は、いまだ漁は出来ないが、放射線セシウムの数値は減少しており、早期の漁業復活を願っている。鎌田さんは、「消費者の安心のため、継続的に不検出の値が続くのを待ち、いまはまだ待つしかない」という。請戸の再興、漁業の未来についてお聞きした。

     

    浜十三 代表 阿部滋

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    石巻市にある十三浜は、海沿いに十三の集落が点在する地域。震災後の秋から、4家族がグループになり「浜十三」として活動をしている。代表の阿部滋さんは震災後、漁師を辞めようと思ったが、息子が手伝う事もあり継続。いまは名産のワカメやホタテを中心とした養殖を行っている。いまは漁協への共販が9割強だというが、これからはどんどん直販に取り組み、新しい漁業を行っていきたいという。「浜十三」での活動期間は5年。それまでに4家族が独立し、震災前以上の漁業に取り組んでいく事を目標としている。

     

    牡蠣漁師 阿部政志

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    石巻市の牡鹿半島にある狐崎浜で、牡蠣の養殖業を営む阿部政志さん。狐崎浜は昔から牡蠣の養殖業が盛んだったが、震災により営む世帯は激減。震災後、漁協は機能せず、牡蠣を育てても出荷先がない。そんな中、自ら販路を開拓する必然性に迫られた。今ではネットショップを行い、東京にあるオイスターバー「オストレア」への出荷の兆しが見えている。阿部さんは震災を経験し、一番意識が変わったという。今までは他の産地の牡蠣も知らず、共販しかしていなかったが、これからは自ら販路を開拓し、新しい漁業に挑戦する必要性を感じている。それは、次世代の子どもたちに魅力のある漁業を残したい思いからだった。

     

    放送 BS12ch TwellV(ch222)

    1月21日(火)18:00~19:00 / 1月25日(土)27:00~28:00

    1月28日(火)18:00~19:00 / 2月1日(土)27:00~28:00

  • 未来への教科書 -For Our Children- 第64回「見えてきた小さな風、復興の姿 Vol.2

    未来への教科書 -For Our Children- 第64回「見えてきた小さな風、復興の姿 Vol.2

    2014年の番組第一弾は、以前番組で取り上げさせていただいたキーパーソンを再取材し、被災地のいまをお聞きしました。

     株式会社東海新報社 編集局長 佐々木克孝

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    東海新報社は、1958年の創刊以来地域に根ざした新聞を発行している。東日本大震災においては社内も停電する中、自家発電機によりカラーコピーで号外を刷って配り、被災した方々が必要とする情報を発信し続けた。

    震災後は「こころの情景」と題し、人々が大切にしていた様々な場所の震災前の写真を紹介する連載など、地域住民の「心」に寄り添った紙面づくりをしている。

    震災から2年半を過ぎた今の状況とは。大船渡市に再オープンする家具店の取材をする千葉記者に同行しその活動を追うと共に、佐々木編集局長に現状とこれからの展望を伺った。

     

     

    釜石市立唐丹中学校 校長 佐藤和信

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    震災により、耐震機能を失った校舎の横に仮設校舎を作り、そこで学校生活を送っている唐丹中学校の生徒たち。仮設校舎には震災についてのポスターがいたるところに貼られている。

    そのポスターは、生徒たちが作ったもので、震災直後から行ってきた取り組みだった。

    それらを紹介していただきながら、震災の記憶とどのように向き合っていくかについて語っていただいた。

     

     

     ジェイソン・フォード

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      オーストラリア出身のジェイソン・フォードさんは、19年間東北に在住し、高校の授業や英会話教室などで子どもたちに英語を教えている。

    震災後は、石巻や松島を中心に様々な支援活動を行ってきた。

    ジェイソンさんは10年前に7年間、石巻市に在住。その時から子どもたちに英会話を教えていたが、震災によりなくなってしまった。

    また子どもたちに英語を教えたい、その想いから昨年の9月に英会話教室を再開させた。

    震災後、40人いた生徒たちは14人と減ってしまったが、復活できた事をなによりも嬉しいと感じている。

    毎週土曜日に開催される授業は、「笑顔」がある授業を何よりも心がけている。

    BS12ch TwellV(ch222)
    1月7日 (火)18:00~19:00

    (再放送)
    11日 (土) 27:00~28:00
    14日(火)18:00~19:00
    18日 (土) 27:00~28:00

     

     

  • 未来への教科書第63回「放射能と向き合い続ける~福島県外での取り組み」

    未来への教科書第63回「放射能と向き合い続ける~福島県外での取り組み」

    第63回「放射能と向き合い続ける~福島県外での取り組み~」

    福島第一原発の事故は2年半経った今でも様々な問題を引き起こし続けている。
    今回は福島県外に視点を移して2つの動きについて取り上げる。
    1つは東京にいるシニア層の研究者たちが発足した原発行動隊。これは、福島第一原発で作業にあたっている若い世代の被曝を軽減させるため、シニア層で作業にあたり、被曝を肩代わりすることを目的としている。もう1つは、静岡県藤枝市で無農薬・有機農業でお茶を生産している杵柄農園。原発事故の影響で栽培している茶葉からセシウムが検出され、2011年の生産量のうち15トンを廃棄処分とした。
    こうした人々の活動や考え方を通して、より多面 的に原発事故の実相とそれを克服するための可能性に迫る。

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    (有)人と農・自然をつなぐ会 代表 杵塚 敏明
    人と農・自然をつなぐ会は静岡県藤枝市で1976年から無農薬・有機農業にこだわり、
    地域や消費者と交流しながら、共に作り続けてきた。
    そんな折、東日本大震災による原発事故が起きる。
    福島第一原発より飛散したセシウムは遠く静岡の地にも降り注いだ。
    安心・安全をこだわりとしている人と農・自然をつなぐ会は、基準値以下であったが生産した茶葉を廃棄処分とする。
    現代の農業が持つ様々な問題と向き合い続けてきた人と農・自然をつなぐ会の原発事故への対応を追うことで、この問題が生産者や消費者に与えた意味について迫った。

     

     

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    公益社団法人 福島原発行動隊 代表代行 塩谷 亘弘

    福島第一原発の事故を受けてシニア層によって組織された福島原発行動隊。 その第一目的は、福島第一原発で作業にあたっている若い世代の被曝を軽減させるため、シニア層で作業にあたり、被曝を肩代わりすること。 行動隊という名にふさわしく、思想や信条を問わずに収束作業を行うことを最優先に集まった人々は1400名に及ぶ。 彼らの原発問題に対する深い考察と根気強い活動を追いながら、収束作業の難しさとシニア層ができることの可能性について迫った。

    放送

    12月17日(火)18:00~19:00 / 12月21日(土)27:00~28:00
    12月24日(火)18:00~19:00 / 12月28日(土)27:00~28:00

     

     

  • 未来への教科書第62回 継続支援のその先へ ~気仙沼市本吉町と石巻市~

    未来への教科書第62回 継続支援のその先へ ~気仙沼市本吉町と石巻市~

    第62回 「継続支援のその先へ ~気仙沼市本吉町と石巻市~」

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    NPO法人アプカスは、2011年8月より気仙沼市本吉町に現地拠点を置き、継続的な復興支援を行っている。
    元々は2004年12月に発生したスマトラ島沖地震に際し、スリランカの被災者支援を行ったのがきっかけで発足し、東日本大震災においては2011年3月末から石巻市を拠点に宮城県沿岸部を中心とした緊急物資支援を行った。
    本吉町で行っている仮設住宅の住環境改善支援は、「より安く、できるだけ簡単に出来る」ことをテーマに、窓にシートを貼ったり、エアコン用の断熱テープで結露を防ぐなどの方法で冬期の断熱性能の向上を図り、夏対策として屋上の緑化や遮熱ペンキを塗るなどの活動も行われている。
    他にも地域の集会所建設や共同農園の整備、地域住民のコミュニケーションの場としてのウッドデッキの制作など、住民の声を聞きその思いを形にする支援を、デザイナーや建築家など様々な専門家と共に行っている。

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    2013年9月には、石巻市において津波で流されてしまった映画館「岡田劇場」を追慕するイベントを行った。その背景には震災直後から続く石巻の方々との縁や、本吉町での活動を共にしてきた様々な仲間との深いつながりがあり、アプカスの2年半の活動の集大成となるイベントであった。
    震災からもうすぐ3年を迎える中、本吉町の拠点の解消という未来も見えてきた。
    共に暮らし、生きる中での継続支援とはどのようなものか。そしてこれからの支援の形とは。
    活動を半年に渡って追った。
    放送日  BS12ch TwellV(ch222)…
    12月3日 (火)18:00~19:00

    (再放送)
    7日 (土) 27:00~28:00
    10日(火)18:00~19:00
    14日 (土) 27:00~28:00

  • 未来への教科書 第61回「伝統工芸から繋がる復興の絆」

    未来への教科書 第61回「伝統工芸から繋がる復興の絆」

    第61回「伝統工芸から繋がる復興の絆」
    ・有限会社 北越 代表取締役社長 小林正明
    ・有限会社 岩田紬 代表取締役  岩田日出夫
    ・普門寺 住職 熊谷光洋

     新潟県柏崎市にある呉服店「わのわ」では、陸前高田市の松で染めた松染めの織物を販売している。
     過去に起きた04年の中越地震、そして07年の中越沖地震では、たくさんのボランティアを始めとした多くの人から支援を受け、その恩返ししたい想いから、「NPO法人きものを着る習慣をつくる協議会」を通して、松染めを企画した。
     昨年は松染めを奉納し、今年は、普門寺の境内にある草木を採取し、その草木で染めた糸を奉納した。
     同じ被災地、そして伝統工芸品の復興として取り組む支援のかたち。
     今もなお人々の記憶に残る「高田松原」の松を、伝統工芸品と姿を変え、陸前高田市に奉納する想いをお聞きした。

     
    ◆株式会社IIE 代表取締役 谷津拓郎
     
     
     会津坂下町にある株式会社IIEは、会津木綿にフリンジを加えた、ストールを販売している。
     代表の谷津さんは震災後、会津若松市でボランティアを行ってきた。
     時間の経過と共に支援の方法が変わってくると、ビジネスとして何かしなくてはいけないと考え、IIEを設立。いまは会津若松市の仮設住宅に住む大熊町の方々にストールのフリンジ部分の内職をお願いしている。伝統工芸品を通じての復興に対する思いをお聞きした。
     
    <放送>
     11月19日(火)18:00~19:00 / 11月23日(土)27:00~28:00
     11月26日(火)18:00~19:00 / 11月30日(土)27:00~28:00

  • For Our Children~黄裕翔来日ピアノコンサート開催のお知らせ

    For Our Children~黄裕翔来日ピアノコンサート開催のお知らせ

    台湾から東北へ。

    台湾は、その歴史的文化的背景から日本との交流が極めて盛んであり、世界で最も親日的な土地柄だと言われています。また、地震や津波、台風といった日本と共通の天災を有していることもあり、東日本大震災発生直後には200億円を超える義援金が寄せられました。

    黄裕翔はその台湾を代表するピアニストの一人。
    先天性の視覚障がいで全盲ながら、台湾芸術大学音楽学科を卒業しました。今や台湾を代表する若手ピアニストとして多忙な日々を送っています。

    東日本大震災直後の2011年4月。 「なんとかして日本の友人を助けたい。目の見えない自分に出来ることは、ピアノを弾くことだけ。
    東北の皆さんを、少しでも元気づけることができれば」という黄の思いに心を動かされた復興支援メディア隊は、支援活動の一環として、東京日比谷で黄のチャリティコンサートを実施しました。多くの海外アーティストが日本での公演を自粛する中での心温まる演奏は、来場した皆さんはじめ多くの人々に深い感動を与えました。

    今回、東北の地で演奏の機会を持たせて頂くことにより台湾から東北への「祈り」を伝え「心の復興」の一助となれば幸いです。

     

    ◆スケジュール

    2013年12月3日(火)

    東京ライブハウス「青山 月見ル君思フ」 http://www.moonromantic.com/

    午後7:00開場 午後7:30開演

    2013年12月4日(水)

    仙台青年文化センター交流ホール http://www.bunka.city.sendai.jp/

    午後6:30開場 午後7:00開演

    宮城県仙台市青葉区旭ケ丘3丁目27-5

    ゲストアクト:三谷青子 佐藤優花(劇団ローズ)

    2013年12月5日(木)

    気仙沼K-port 

    午後6:00開場 午後6:30開演

    宮城県気仙沼市港町1-3 (JR気仙沼駅よりタクシーで7分)

    2013年12月9日(月)

    郡山富や蔵

    午後6:00開場 午後7:00開演

    福島県郡山市開成2-4-15 (JR郡山駅よりバス 「グランド南口」または「鶴見坦交差点」下車徒歩5分)

    入場無料/全席自由

    *駐車場は台数が大変限られております。なるべく公共交通機関  のご利用をお願い致します。

    *東京「月見ル君思フ」のみ前売:3,000円/当日:3,500円(別途1ドリンクオーダー)

     

    ◆ご予約・お問い合わせ :復興支援メディア隊

    Tel 0467-24-1740

    Email: info@ev-pj.com

    *ご予約の際にはお席を確保出来ますが万が一満席となった場合、開演10分前を切ってしまうとお席の確保が難しくなりますので、ご了承ください。

     

    ◆出演者プロフィ−ル

     

    黄裕翔(ホアン・ユィシアン)

    台湾芸術大学音楽学科ピアノ専攻課程卒業。
    先天性の視覚障がい(全盲)を持ちながらも、4歳の頃からピアノを習い始め、数々のピアノコンテトで優勝し、2008年には台湾国家管弦楽団との共演も果たした。そのレパートリーは、クラシックはもちろん、ポップス、ジャズ、ロック、ラテンから即興演奏まで幅広い。2011年4月25日には、東京日比谷松尾サロンで東日本大震災復興支援のためのチャリティ・ピアノソロリサイタルを開催し、復興支援メディア隊制作のBS12ch復興支援ドキュメント「未来への教科書」にもピアノ演奏で参加するなど、東北の復興支援にも強い関心を寄せ続けている。また、長編映画「逆光飛翔(邦題:光にふれる)」(張榮吉監督作品。2012年公開、2013年アカデミー賞外国語映画賞候補作品。台湾で大ヒット、東京、釜山、ベルリン、ドバイ等の国際映画祭に出品。)では主演と音楽(温子捷と共同制作)を担当し、金馬賞国際映画祭で年間台湾傑出映画人賞、ミラノ国際映画祭では最優秀男優賞を受賞した。台湾で今最も注目される若手アーティストの一人である。

     

    ゲスト: 土岐千尋(とき ちひろ)

    国立音楽大学声楽科卒業。
    幼い頃から父親の影響でギターや様々な音楽が流れる環境の中で育ち、自然と歌う事に目覚める。津軽三味線や詩吟に触れるなど、幼少期より日本の伝統音楽にも親しんできた。学生時代より東京都内のライブハウスを中心に活動。2009年に日中韓共同・横浜開港150周年記念映画「三つの港の物語」の主題歌「一期一会」の作詞・ボーカルを担当。黄裕翔とは、台北、シドニー、東京にて共演。古典音楽をベースにしながらも、幅広いジャンルを自由に行き来するその歌声には、「大人の子守唄」との定評があり、国境を越えて多くのリスナーの心に安らぎを与え続けている。

    ◆主催:中華民国文化部、外交部

    ◆共催:台北駐日経済文化代表処台北文化センター(駐日大使館に相当)

    http://www.roc-taiwan.org/JP/mp.asp?mp=202

    復興支援メディア隊 http://evp2024.xsrv.jp/ramediateam/

    蒲公英音楽交流有限会社

    ◆協力:有享娯楽有限公司

    文水藝文中心

    月見ル君思フ

    劇団ユニット・ラビッツ http://unitrabbits.com/

    株式会社フカコラ美人 http://fukacolabijin.jp/

    TKシステムプロダクション

    劇団ローズ http://sendailowsjimu.web.fc2.com/

     

     

    ◆関連サイト
    (1)中華民国精選100 「聴見」黄裕翔:http://www.youtube.com/watch?v=CXKHP5_igIU
    (2)復興支援メディア隊:http://evp2024.xsrv.jp/ramediateam/
    (3)BS12「未来への教科書〜For Our Children〜」:http://www.twellv.co.jp/program/documentary/mirai.html
    (4)黄裕翔+土岐千尋公演「台湾新聞」報道:http://blog.taiwannews.jp/?p=10791
    (5)「逆光飛翔」予告編:http://www.youtube.com/watch?v=ED-gdDBActE
    (6)「天黒」予告編:http://www.youtube.com/watch?v=rxGaQ6WlHWc