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  • 出前授業第3回が開催されました

     2月28日、岩手県の大船渡市立吉浜中学校にて出前授業が実施されました。

    この日の1日先生はNPO法人森は海の恋人副理事長の畠山信さんでした。

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     今回は、「森と海の繋がりを伝える」というテーマで、講義していただきました。

     

     吉浜中学校は昨年度も出前授業に応募されており、それを通じて生徒たちは職業や地域、自分自身について深く考えるきっかけを得ることができました。

    今回は、森と海のつながりについてのお話を中心に、吉浜でも盛んなホタテ養殖の話を通して、生徒が身の回りから環境問題や保全を考えられるような授業となりました。

     

      まず最初に、吉浜中学校や吉浜地域、ホタテ養殖などの体験学習について一人3分程度の発表があり、それから講義へと入っていきました。

    講義の中では、これからますます国際化が進む日本の現状から、自分の住んでいる地域の文化を知る事の大切さをお話しいただきました。

    自身の海外体験のお話もふんだんに盛り込まれており、生徒も興味津々で傾聴していました。

     

     世界三大漁場として栄えてきた歴史を持つ三陸のリアス式海岸、

     その海岸に流れ込む水が、森と深くかかわりあい循環していくことを、様々な観点からお話しいただきました。

     

     そして、生き物を食べて生きている人間にとって、自然を守ることは、自分を守ることに他ならないこと、また、海は世界と繋がっているのだから、世界全体が一丸となって取り組まなくてはならない、と自然保護の重要性についてもお話しいただきました。

     

     最後には、漁師を目指す生徒たちへ、

    「漁師の術を学ぶことはもちろんだが、それ以上に、英語、数学やパソコンの技術、そして何より国語をしっかりと学んでほしい。これからますます漁業収入を得ることが難しくなる時代、良いものを大量に獲るだけではやっていけない。効果的に良いものを売って生活するために、かしこく商売ができるようになる必要がある。その時に役立つのが、計算力や、パソコンやITを使いこなす力。そしてなによりも、日本人として、自分の言葉で伝え、コミュニケーションするために、国語をしっかりと学んでほしい。」

    とメッセージが送られました。

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    講義の後、質疑応答の時間が設けられ、生徒たちからたくさん質問が寄せられました。

     

    Q. 畠山さんにとって、理想の海とはどんな海ですか?

    A. 実際はありえないと思うけど、海と陸との境目に人工物がないのが理想です。例えば側溝が一つあるだけで、海や周囲の環境が大きく影響を受けます。人工物はその中で生態系を育めないからです。あと、海の水が濁っているのも理想的です。にごっている水は、ケミカルなことが原因でない限り、生き物がいて、豊かな海です。逆に透明できれいな海では生き物は生きにくい。この、「きれいさ」が生き物にとっての「生きやすさ」ではないということは、みなさん頭の片隅に置いておいてください。

     

    Q. 漁師になろうと思った理由を教えてください。

    A. 漁師になろうと決めたのは、小4の時でした。理由は、自分が適当な性格だから(笑)でも、普通の漁師ではなくて、興味のあることは何でもできる「スーパーサイヤ人」漁師になりたかった。今、僕は、昆虫やシダ植物のことならなんでも知っているし、外国語は話せないけど、世界中の人とコミュニケーションできる自信がある。そんな漁師、なんだかおもしろいでしょ?みなさんも、最強の、何でもできる賢い人になって欲しい。

     

    など、海のことから畠山さんの人生についてまで、多様な質問が寄せられました。

     

     生徒さんからは後日、用紙いっぱいにびっしり感想をいただきました。追って紹介させていただきます。

     

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  • 出前授業の感想(岩手県立久慈東高校)

    及川武宏さん(株式会社スリーピークス 代表取締役)の出前授業を受講した久慈東高校の皆さんの感想の一部をご紹介します。

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    ・ 及川さんが、日本にとどまらず海外とも連携した事業をやっているのがすごいと思った。講話を聞いて、自分も何か大きいことをしたいと思った。今回の話を参考に、これから頑張りたい。

    ・ 僕はまだ自分のしたいことがはっきり決まってないのでこの講演を機にいろんな職業について調べていきたいと思いました。

    ・ とても将来のためになったと思う。将来、何らかの形で地元に戻ってきたいと思えた。

    ・ 人と人との繋がりで仕事をすることがすごいと思いました。地元の復興にもとても大きいことだと感じました。また、今日の話で自分の考えを周りの人へ伝えること、話すことはとても大事なことだと感じました。人前やたくさんの人がいる場で自分の意見を話すことはいきなりではできないと思うので普段の授業などで積極的に意見を話していき、意見を伝えられるようになっていきたいと思いました。

    ・ 今回のグループ学習では班のみんなと協力してたくさんの意見を出せて良かったです。久慈の有名な商品や特産物について、考え直す良い機会になりました。また、グループ発表では面白い考えがあってすごいと思いました。

  • 出前授業第2回が開催されました

    12月8日、岩手県立久慈東高等学校にて、今年度2回目の出前授業が実施されました。

    この日の1日先生は株式会社スリーピークス 代表取締役の及川武宏さんでした。

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    今回は、「0から『働く』を考える」というテーマで、講演とワークショップを実施しました。

     

    講演では、過去から現在やっていること、今後やろうとしていることを軸とし、その都度どう考え、感じてきたか、それがどのように事業に役立ってきたかをお話いただきました。

    講演の中では、

    まだまだ実現まで遠いような話でも、まずはいろんな人に話してみることにより、ネットワークを持っている人や専門家と繋がれる可能性も高くなる、などゼロから何かをやろうとした時の心の持ちようや、仲間の作り方など、

    大きく人生で役に立ちそうなことをお話しいただきました。

     その後は質疑応答があり、生徒たちからは「他のワイン産地と差別化するには?」「仕事のやりがいは?」などの質問があり、

    それぞれに「 食のあるところにワインがある。三陸の美味しいものとワインをつなげて、食文化を発信したいと思っている。歴史や成り立ちも大事にして事業を興している。」「人に喜んでもらえること、はもちろんだが、自分にとって仕事はほぼ人生そのもので9割くらいが仕事だと言える。」と、及川さんは答えていました。

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    講演の後はグループワークがあり、各グループ6〜8名ずつに分かれ、

    久慈の有名商品・久慈の特産品・それらを組み合わせて新商品になりそうなもの、またそれはどんな商品か?・ 今のままで世界に販売できそうなもの、またそれはどんな国に売れるか?もしくは売れそうにない国は?

    という項目について皆で意見を出し合い、まとめました。

     及川さんは各教室を回って直接生徒と話をし、アドバイスや意見を伝えてくれ、だんだんと生徒たちもイメージが湧いてきたようで、

    久慈地域にある「夢ヨーグルト」を活用した「夢チーズ」や、ふのりを固めてのりにする「ふのりのり」など、

    生徒たちが考案した商品がたくさん挙げられました。

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    今回の出前授業を受けて、生徒からは

    「及川さんの地元への愛情や思いがすごいと思った。何かしたいと思ってもすぐに行動できないことが多いが、自分には何ができるだろうと考え、行動する力は素晴らしいと思う。自分の思いをちゃんと話すことの大切さもわかった。これからは自分の思いをだけでなく、それを人に伝えることを大切にしていこうと思った。」

    などの感想が挙げられ、自分の将来を考えるいい刺激になったようです。

     

    担当の先生からも

    「ただ講話で終わるより、話し合いの機会をいただき生徒にとっては意味のある時間となったと思う。」

    と、今回の授業に手応えを感じていただけたようです。

     

    及川さんからは、

    「ワークショップの間に出来る限りテーブルをまわったが、生徒たちはざっくばらんに話をしてくれた。最後の発表はしっかりできていたので、子どもたちには初めからグループを組ませて、すべてにおいて相談できる体制を整えておくのもありではないかと感じた。」

    とのアドバイスをいただきました。

     

    生徒たちは講演会で大人数での授業の際にはなかなか発言が難しいようでした。

    しかし、各クラスでのグループワークでは、大人には思いつかないような面白いアイディアが出たり、及川さん始め、回っている大人たちの質問に答えたり、いろいろと気さくに話したりしており、単に講演を聴くだけでない面白さや学びがあったと思います。

    一見馬鹿げたアイディアや思いつきを潰さず、大切にして上手に盛り上げてあげると、生徒たちはもっとのびのびと学べるということを実感した授業でした。

     

  • 出前授業受講生の感想(盛岡市立見前南中学校)

    佐藤柊平さん(一関平泉イン・アウトバウンド推進協議会ディレクター、一関移住ブランディング実行委員会プロジェクトマネージャー、岩手わかすフェス実行委員会実行委員長)の出前授業を受講した盛岡市立見前南中学校の皆さんの感想の一部をご紹介します。

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    「見前南中おこし~南中の良さを発見」というグループ学習を実施した2年生から

    ・『見前南中の魅力を発見しよう』というテーマのもと,講師の佐藤柊平さんにコミュミニケーションのことなども教えていただきました。話の聞き方でコミュニケーションのとり方は変わってくものなんだなと改めて感じました。南中の魅力を発見するという点でも,グループで話し合った結果四大文化のことにまとまりました。これからも四大文化をさらに発展させていくという気持ちが,南中の魅力,よさだと私は思いました。

    ・私は,4つもある意見を一つにまとめるのは難しいと思っていたけれど,グループで考えながらまとめたら,意外とよいものになった。人の話に傾聴しながら協力して一つのことにまとめるというのは,社会で生きていくうえでとても大切なことだと思った。

    ・普段,ペアワークなどで相手の話は聞いていたけどうなずいたり相づちを打ったりはしていなかったなと思った。聞いてもらえると楽しいし話題について熱く語ることができるので,やっぱり傾聴は大切なんだなと感じた。これから人と話す機会がたくさんあると思う。コミュニケーションをとるときに聞いてあげる立場がとても大切だと思った。これからの生活でも生かしていきたい。

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    『見前南中の架け橋に〜写真と一言メッセージで〜』というテーマのワークショップを実施した3年生から

     

    ・南中の好きな所を今回は書いたけれど、これは佐藤さんのように将来何かをPRするのにはとても重要なことだと思った。その物や風景などの写真をもとにして、岩手県や何かの企業の良い所をアピールできるように、このことをしっかり覚えておいて、活用できるようにしたい。

    ・佐藤柊平さんのお話を聞いて、写真と一言で相手に伝えるためには、①誰に何を伝えたいのか。 ②写真と一緒にどんな言葉を添えるか。 ③その言葉は伝えたい人に共有される力があるのか。という3つのポイントを教えてもらい、とても考えやすくなった。私は特に②が重要だと思った。どんな言葉にするかで、相手が引き込まれるが決まると思った。

    ・残しておきたい場所は、人それぞれだけど、ほとんどの人が、その場所でたくさん活動したり、その場所が好きだということが分かった。みんなが残しておきたいと思った場所が何年後になっても残していればいいと思った。僕は、欅の木の写真を選んだけれど、何年も前からあの場所にたっていて、南中の発展を見守っていると思うので、これからもずっと南中の発展を見守っていてほしいと思った。このような学習をすると何年経っても心に残ると思うので、もしその場所がなくなっても、一人でも多くの人が覚えていればいいと思った。

    ・改めて自分が関わった南中の場所や人や物に感謝し、自分たちが大切に守り続けてきた、中庭への気持ちを文章としてまとめることが出来たことがうれしかった。中庭でやってきたことが、この学習を通して改めて思い出すことができ、「あぁ、この場所は大切にしなきゃいけないな」と実感させられた。ぜひ、この思いが、この気持ちが、これから来る新たな中学生や在校生にも伝わり、受け継がれてほしいと思う。

     

  • 今年も「未来への教科書 出前授業」が始まりました!

    10月16,17日、岩手県盛岡市の盛岡市立見前南中学校で出前授業を実施しました。

    この日の1日先生は一関平泉イン・アウトバウンド推進協議会ディレクター、一関移住ブランディング実行委員会プロジェクトマネージャー、岩手わかすフェス実行委員会の実行委員長と多岐にわたり岩手で活躍されている、佐藤柊平さんでした。

     

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    今回は、 1学年:今後、各自の進路についての学習につなげるため「佐藤さんの生き方から学ぶ」というテーマでの講演

    2学年:佐藤さんの紹介ビデオからヒントを得て、「見前南中おこし~南中の良さを発見」というグループ学習実施

    3学年:復興支援メディア隊の「未来への教科書」ポスター作成からヒントを得「南中を地域に発信~南中の良さを紹介」というグループ学習実施

    と、各学年に沿った内容で講演やワークショップをしてただきました。

    1年生向けの講義では、自身の中高校生時代の話や、進路決定した経緯など、生徒たちにとって身近な話題から、

    その後、震災後のボランティア活動などを経て感じたことから、その後の活動に繋がっていったこと、そして今後の抱負などをお話しいただきした。

    「最も大切なのはそこに住む人たち自身が楽しみを見出し、自分で動き、自ら自分の生き方や働き方を設計していくこと、既存の価値観に囚われず、若いみずみずしい価値観で新しい仕事や地域を創っていく、そしてそれを続けていくことが大切」というメッセージとともに、中学生たちの未来に向けての新しい生き方や働き方の紹介や提案がありました。 それを受け、生徒たちは各班に分かれて話し合いをし、佐藤さんが伝えてくれたことやこれからの生き方について大切なことを話し合い、結果を発表しました。

    「毎日を大切にし、そこから新しい価値観を築くことが大切」

    「常識にとらわれず自分だからできることを見つけていくことが大切」

    「ちょっとしたきっかけを見つけ、そこから自分にできることを見つけることが大切」

    「いろんな人と交流し、自分から幸せを見つけていくことが大切」

    など、未来へ向けた希望を胸に生徒たちは思い思いの言葉で伝えました。

     

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    2年生は『見前南中学校おこし〜母校の魅力と自分たちにできること』というテーマでワークショップを開催。

    2人一組になり、自分が感じた見前南中の良いところを話す人、それを聞く人に分かれ、 関心のない態度で話し手がどう感じるか、

    逆に、興味をもって話を聞くことでどう感じるかを実験し、 傾聴の重要さを学ぶ、共感ワークショップから始まりました。

    次に、そこから感じたことをまとめ、発表することで、コミュニケーションにおいて重要なことを学びました。

     

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    3年生向けには、 自分たちが考えたことをどうやって形にすることができるのか考える・仲間の考えを理解し、一言メッセージをグループで考えることができる、という学校の狙いをもとに、 『見前南中の架け橋に〜写真と一言メッセージで〜』というテーマのワークショップを実施。

    生徒たちが事前に選んだ、もしくは撮った写真に言葉をつけ、

    「何を感じたか、何を誰に伝えたいか」を各自で考え、それをグループワークとしてまとめ、各班で発表しました。

    発表を聞いた佐藤さんからは、 「言葉にまとめたり自分の思いを表現したりすることは大切。そのような『思い』に答えはないので、周りの顔色を見て模範解答を出すより、自分のわがままな感情を出していけばその人らしさに繋がると思う。普段言葉にしなくてもそのような感情を温めて何かあった時に出せるようにすることが大切」というメッセージをいただきました。

     

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  • 出前授業受講生の感想(盛岡市立飯岡中学校)

    渡邊さやかさん(一般社団法人re:terra代表)の出前授業を受講した盛岡市立飯岡中学校の皆さんの感想の一部をご紹介します。

    ・「豊かさ」とは環境やお金があることだけではなく人との関わりをも指すということだったので、

    より良い未来のため、豊かな生活の仕組みや生き方を考えていかねばならないと思った。

    ・さやかさんのように、チャレンジすることが大切だと思った。

    いつか自分も、疑問に思ったことに対して一生かけて答えを導きたいと思った。

    ・椿の活用も、裏では多くの人が関わってやっと生まれたことであり、つながりの大切さを感じた。

    私はまだ「被災地のためにできること」とか「発展途上国をなくすには」などの大きなこと言えないし、分からない。

    それでも、世界にたくさんあるテーマを一人一人が考えていくことが大切だと思う。

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    ・ストリートチルドレンや難民に対し「自分たちには非日常でも、この人たちにとってはこれが日常なんだ」という言葉を聞き、

    差別はいけないと改めて感じた。私もこれから海外で実際に見て、感じ、触れたいと思った。

    困っている人がいたら助ける、うまくいかないこともあるが周りを頼ることを大切にしたいと思った。

    ・小さな思いやりが大切で、世界中で活動するなど壮大なことをしなくても自分にできそうなことはたくさんあると感じた。

    ・支援するときは支援してあげるという傲慢な気持ちではなく、〜させてもらいたいという気持ちが大切だと思った。

    ・ストリートチルドレンや難民の話を聞いて、自分たちが今、こうやって平和に暮らせていることに感謝しなければならないと思った。

    ・さやかさんもたくさん悩み苦労して成功したと感じたので、私もたくさん考えて他の人のために動ける人になりたいと思った。

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  • 出前授業受講生の感想(福島県立磐城農業高等学校)

    渡邊さやかさん(一般社団法人rete:rra代表)の出前授業を受講した福島県立磐城農業高等学校の皆さんの感想の一部をご紹介します。

    ・渡邊さんの行動力は被災地や発展途上国の現状を見て、感じた思いから来ているのだろうと思いました。渡邊さんの話は、自分にとって新たな物を生み出し被災地をより良くしたいと思ったきっかけとなりました。今後は自分でもなにかできることを考えていきたいです。

     

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    ・始めは、ハンドクリームやリップクリームを作る人の話を聞くのが楽しみなだけでした。けれど、さやかさんの今まで体験してきた経験を聞いたらとても複雑な気持ちになると共に、全世界を飛び回って貧しい人のところへ行ってボランティアをするということがどれだけ素晴らしいか知ることができました。

     

    ・国が違うだけで、私たちにとって当たり前の日常が非日常だとわかり、どれほど日本が良い国かがわかりました。私もさやかさんみたいにボランティア活動をして、少しでもその国に生きる子供たちの助けになれればいいなと思いました。これから、食の製造を通して様々な国に行き、色々なことを学んでいきたいです。

     

    ・3.11の時に真っ先に被災地のために何ができるか考え、それをやり抜いた姿はとてもかっこいいと思います。これからもその行動力とアイデア力を生かして、たくさんの人を笑顔にしてほしいです。

     

    ・渡邊さやかさんの授業を聞いて、ボランティアに対する意識が変わりました。ボランティアをすることは良いことで皆の役に立つことだ、と少し上から目線のような態度でいました。しかし、ボランティアには責任が伴うこと、自分が起こした行動が良くも悪くも他人に影響を与えることをよく知ることができました。幼い頃からボランティアに興味をもち、行動のできるさやかさんは本当に素晴らしいと思います。

     

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    ・さやかさんの授業を受けて、一番学んだことは、何かを成し遂げるには一人ではなく誰かと協力していくことが大切だということです。人と人とが関わることで、新しいアイデアが生まれ、良いものが作られていくのだと思いました。また、色々なことに挑戦していくことも自分の知識、対応力、発想力に生かされ影響していくのだと思うので、怖がらず興味のあることはやっていきたいと思います。自己満足では終わらない行動をしていきたいです。

     

  • 「未来への教科書 出前授業第6回」を開催

    3月2日、福島県いわき市の福島県立磐城農業高等学校食品流通科1、2年生向けに出前授業を実施しました。

    この日の1日先生は一般社団法人rete:rra代表、渡邊さやかさんでした。

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    今回は、1.ライフヒストリーと自己紹介 2. 商品開発について  3. 海外での事業や今後=長期視点で自分の人生設計をすること

    以上3つのテーマに分けてお話しいただきました。

    12歳の時、初めての海外でネパールに行って衝撃を受けたこと、小中高校生の頃のお話、

    陸前高田で、地域資源である気仙椿を活用したリップクリームやハンドクリーム、そして椿のお茶を開発して世に出したこと、地元の企業や医者、化粧品メーカーなど具現化するために様々な人たちと協力しあったことなどをお話いただきました。

    食品流通科の生徒たちも実習で商品開発を実施しており、回されたハンドクリームを実際につけてみて、その感触やデザインについて話し合うなど熱心に参加していました。さやかさんも、仕事の進め方やコンセプトの考え方など、具体的な内容に踏み込んで話してくださいました。

    また、アジアの女性起業家を支援するに至った経緯やその可能性、今後の展開から、人生へのアドバイスやメッセージをいただきました。

    海外に興味を持つ生徒もたくさんおり、講義が終わってからも個人的にさやかさんに相談する生徒たちの姿が印象的でした。

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    磐城農業高校で開発している地域資源を活用した商品「なし酢」について、生徒からプレゼンテーションがありました。

     

     

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    さやかさんからは「味だけでなく、パッケージについてもアンケートを取ったほうがいい」「地元の生産者や、消費者の声をたくさん聞いて、パッケージも含め商品反映させたほうがいい」などアドバイスがありました。

     

     

     

     

  • 出前授業受講生の感想(岩手県立久慈東高等学校)

    高橋博之さん(NPO法人東北開墾 代表理事)の出前授業を受講した岩手県立久慈東高等学校の皆さんの感想の一部をご紹介します。

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     ・高橋さんの取り組みにより、都心と地方が少しずつ繋がりつつあるということを知りとても良いことだと思いました。都心と地方が支え合い、助け合い、お互い尊重する関係を築く社会になれば良いと思いました。

    ・高橋さんは、周りが見向きもしなかった選挙活動をずっと続けたと言っていました。誰もやったことのないことをするのは、不安だし大変なことだと思います。それなのに、失敗したら次の方法を考えるという強気な精神で頑張っていくというのは、すごいし、尊敬するし憧れます。まだ将来の夢などは決まっていませんが、高橋さんのように強気にやりたい事をやっていきたいです。

     ・私も食べる時に、作っている人や獲ってくれる人の事を考えたこともないし、まず顔も名前も知りませんでした。でも高橋さんの活動を知って、「なんて良い活動をしているんだ」と感じました。特に5年前の震災に同情して買ってもらうのではなく、自分たち、東北の人たちの力を信じて欲しいという言葉に感動しました。また、高橋さんご自身の体験談をもとに、人生は理不尽だということや、人生には限りがある、思い通りにはならないということをわかりやすくお話してくださって、色々と学ぶことがありました。私は岩手県が嫌いなわけではないけど、一度は地元を離れて東京に行ってみたいと感じました。そして、岩手県の良さ、久慈市の良さを見つけてみたいです。高橋さんもおっしゃっていた通り自分のルーツを大事にしたいです。

    ・私が一番心に残った言葉は、「一度きりの人生」という言葉です。私は、高橋さんの話を聞いて、人生は思い通りにいかないことや限りがあるから、今の人生で悔いのないように生きていきたいと思いました。色んなことに挑戦していっぱい失敗して成長していくと思うから、一度きりの人生を大切にしたいです。

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  • 出前授業受講生の感想(福島県立新地高等学校)

    長谷川純一さん(人と種をつなぐ会津伝統野菜 代表)、清水琢さん(清水薬草有限会社)の出前授業を受講した福島県立新地高等学校の皆さんの感想の一部をご紹介します。

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     (生徒)・伝統野菜の売れない理由の一つに消費者の野菜に対するイメージと、特殊な種類の野菜とのイメージが異なっている点があることを知りました。

    健康を保つ野菜をおいしく調理する方法を考えたいと思いました。

    ・わたしの家でも畑を耕して、野菜を作ったり、田んぼで米を作ったりしていて、幼いころから食べ続けている野菜は大好きです。

    野菜の良さをもっと多くの人に知ってほしいな、と感じました。

    ・何かに無我夢中で取り組めるのはすごいことだと思う。自分も失敗しても諦めずに続けていこうと思った。

     ・会津にはたくさんの伝統野菜があるのだなと思いました。どの野菜も時間をかけて種を残す方法を研究し、多くの人とのつながりで受け継がれてきていることがわかり、伝統野菜がいつまでもあり続けるために農家の仕事を理解し、引き継いでいくことが必要だと感じました。今日の講話で農家の仕事の楽しさややりがい、大変なことや、これからに向けてのことを聞くことができて良かったです。とてもためになりました。

     

    (新地高校・教師)

    ・講師の先生方のお話は、職業に対する意識、地域に貢献することの意義、働きがいや生きがいと人との繋がりなど、素晴らしい内容であったと思います。またそのことは生徒に欠けているものであり、我々教員が教室で指導しようと思ってもうまくいかない場合が多いのです。お二人の実体験から出た言葉は、重く生徒の心に響いたようです。講演会の翌日の授業で触れると大変良い答えが返ってきました。彼ら彼女らの興味関心の深さが伺えます。このような反応は初めてです。実際に現場に立ち、汗を流していらっしゃる方の影響力は大変なものであると感心しております。

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