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  • 出前授業の感想(岩手県立花北青雲高学校)

    2月20日、岩手県立花北青雲高校にて、NPO法人未来図書館とのコラボで出前授業が実施されました。

    生徒さんから寄せられた感想の一部をご紹介します。スクリーンショット 2019-02-24 16.45.16

     

     

    ・失敗を恐れずに色んなことに挑戦していきたいと思った。自分で考え、その意見を発表することの大切さを学んだ。今は将来のことはよく考えてはいないけれど、色んな人の話を聞いて、やりたいこと、やれることを見つけて、レパートリーを増やしていきたいと思った。小さい目標をたて、それを積み重ねて大きい目標につなげていきたい。

     

    ・今回のプロジェクトをやってみて、色んな人と話し合うことができ、視野を広げてみようと思いました。高校生の僕達があまり聞くことのないような話や考え方などを社会人の方に聞くことができて、とても勉強になりました。これから目標がたくさん出てくると思うけど、チャレンジしていこうと思いました。

     

    ・今回の話し合いで、やる気スイッチは自分にしか押せないものだが、やる気スイッチを見つけるためには、周りの人との関わりがないと見つけられないということが分かった。たくさんの人と接することで、得たものを自分のなかでくだいて、自分で考えれば変われるチャンスになると思った。

     

    ・今回の取り組みや話し合いで、日頃考えもしなかった、やる気について考える機会になりました。

    そして、みんなの考えるやる気についてや、その共通点や違う点などを知ることができました。また、話を聞いて、憧れている人がいると、やる気スイッチが入るなど、なるほどと思う話や、実体験を交えた仕事に関する話などもあり、とてもよい機会になりました。

     

    ・「趣味」・「好きなこと」・「興味のあること」があれば、嫌なことも意識せず、熱中して楽しくできることが分かりました。上に書いた3つがやる気スイッチのようなもので、これがあることで頑張れると思いました。

     

    ・今回のプログラムを通して分かったことは、自分の考え方、捉え方次第で変わるんだなということです。面倒くさいことは、自分が思っているからそう感じるのだろうし、楽しみなことは自分がやりたいと思っているから、楽しみだと感じるのだと思います。なので、今日から、物事をポジティブにとらえられるようにしたいです。物事をポジティブに捉えて、やる気に変えることが、自分にとっての「やる気スイッチ」です。

     

    ・今回の2時間のお話の中で、今まで少し難しく考えていたり、悩んでいたことが、迷いなく簡単に考えられるようになりました。さらに、色々なことに気づかされました。たとえば、目標に到達するためには一直線に進まなければいけないと思っていたけれど、じっくりでも小さなことの積み重ねで到達すればいいということ、こっちの方が長く続くなと思えました。完璧じゃなくていいという言葉がとても深くて、悩みがとけたのでよかったです。

  • 今年度第2回目の出前授業が開催されました(NPO法人未来図書館との初コラボ)

    2月20日、岩手県立花北青雲高校にて、NPO法人未来図書館とのコラボで出前授業が実施されました。

     

    ――NPO法人未来図書館(未来図書館www.miraitoshokan.com )とのコラボについて

    NPO法人未来図書館は、平成16年に「大人子供が学び合う社会」を目指し設立され、以降同事業や「未来パスポート」などを展開、岩手県内で2万人以上が参加するという実績を有する非営利団体。「未来への教科書 出前授業」と同じく小〜高校生を対象としており、事業目的にも通じているものがあるということから今回のコラボに繋がりました。

     

    この日、「未来への教科書 出前授業」からは、基調講演として佐藤柊平さん(一般社団法人いわて圏 代表理事)にご参加いただき、“「進み方」の見つけ方”をテーマに、ご自身の経験をもとにお話しいただきました。

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    高校生の時、趣味の写真を通じて地元の様々な大人と出会い、視野を広げていくうちに、地域がどうやったら活性化していくのか学びたいと考えるようになり、進路についても考えるようになったこと。家や学校の外、地域の色々な人と出会うことが大切ということ。また、震災がターニングポイントになり、復興の活動を始めたことで、自分のやりたい事と行動が繋がっていったというお話をしていただきました。そして、後半の「かだるプログラム」のグループトークの前段階として、佐藤さんにとって具体的に、進路を決めたきっかけになった“やる気スイッチを入れてくれた3人の方”についても語っていただきました。

    ・最後に子供たちに向けてメッセージをいただきました。

    自分が「これをやる」と決めたことによって視野が広がっていく。自分自身で決めて行くことが大事。学校や家の中だけの価値観や経験で自分の進路を決めず、もっと多様なもの、ことに触れていろんな人や価値観、生き方などをしっかり吸収してから答えを見つける方が、より楽しい進路選択、生き方につながるように思う。この後のプログラムでは、是非普段学校や家では聞けない話、体感できない話を色々と聞いてみてほしい。自分ってそもそも何が好き?何がしたい?を振り返る機会になればいいと思う。

     「自由」を最初に日本に輸入した(日本語にした)のは福沢諭吉。「自らに由る」と書く。「自分自身によって」自分の意思によって自由を得られる。高校生時代に一つでもそんな経験を積んでほしい。どういう選択をすればいいかは、たくさんの人たちに合う中で決めていけばいいと思う。自分が納得できる生き方を一人一人がやってほしい。

    ・未来図書館によるキャリア教育支援「かだるプログラム」

    「やる気スイッチってどこにあるの?」というテーマで10グループに分かれ、「センパイ」と生徒がガチンコトークを展開。「センパイ」は、地元の地域おこし協力隊の方、化粧品メーカーの方、金融機関の方、精密機械メーカーの方と多岐にわたります。それぞれのグループがそれぞれのやり方により議論を展開し、決められた時間内で意見を出し合い、発表しました。

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    「センパイ」方の感想

    どのセンパイがたも、子供たちが自発的に語り始めたり、お互いに意見を言い合うという展開まで持っていくのが難しかったようですが、自らの体験をさらけ出して話したり、子供たちの悩みを聞いてあげることにより、話し始めたグループもありました。普段身近な大人といえば、親か学校の先生が殆どというのが子供達の現状のなか、全く知らない世界の大人との交流を持つということは、子供達にとっても、背中を押す、変化のきっかけになるのではという感想が出ていました。DSC_4693DSC_4626