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  • 今年度第2回目の出前授業が開催されました(NPO法人未来図書館との初コラボ)

    2月20日、岩手県立花北青雲高校にて、NPO法人未来図書館とのコラボで出前授業が実施されました。

     

    ――NPO法人未来図書館(未来図書館www.miraitoshokan.com )とのコラボについて

    NPO法人未来図書館は、平成16年に「大人子供が学び合う社会」を目指し設立され、以降同事業や「未来パスポート」などを展開、岩手県内で2万人以上が参加するという実績を有する非営利団体。「未来への教科書 出前授業」と同じく小〜高校生を対象としており、事業目的にも通じているものがあるということから今回のコラボに繋がりました。

     

    この日、「未来への教科書 出前授業」からは、基調講演として佐藤柊平さん(一般社団法人いわて圏 代表理事)にご参加いただき、“「進み方」の見つけ方”をテーマに、ご自身の経験をもとにお話しいただきました。

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    高校生の時、趣味の写真を通じて地元の様々な大人と出会い、視野を広げていくうちに、地域がどうやったら活性化していくのか学びたいと考えるようになり、進路についても考えるようになったこと。家や学校の外、地域の色々な人と出会うことが大切ということ。また、震災がターニングポイントになり、復興の活動を始めたことで、自分のやりたい事と行動が繋がっていったというお話をしていただきました。そして、後半の「かだるプログラム」のグループトークの前段階として、佐藤さんにとって具体的に、進路を決めたきっかけになった“やる気スイッチを入れてくれた3人の方”についても語っていただきました。

    ・最後に子供たちに向けてメッセージをいただきました。

    自分が「これをやる」と決めたことによって視野が広がっていく。自分自身で決めて行くことが大事。学校や家の中だけの価値観や経験で自分の進路を決めず、もっと多様なもの、ことに触れていろんな人や価値観、生き方などをしっかり吸収してから答えを見つける方が、より楽しい進路選択、生き方につながるように思う。この後のプログラムでは、是非普段学校や家では聞けない話、体感できない話を色々と聞いてみてほしい。自分ってそもそも何が好き?何がしたい?を振り返る機会になればいいと思う。

     「自由」を最初に日本に輸入した(日本語にした)のは福沢諭吉。「自らに由る」と書く。「自分自身によって」自分の意思によって自由を得られる。高校生時代に一つでもそんな経験を積んでほしい。どういう選択をすればいいかは、たくさんの人たちに合う中で決めていけばいいと思う。自分が納得できる生き方を一人一人がやってほしい。

    ・未来図書館によるキャリア教育支援「かだるプログラム」

    「やる気スイッチってどこにあるの?」というテーマで10グループに分かれ、「センパイ」と生徒がガチンコトークを展開。「センパイ」は、地元の地域おこし協力隊の方、化粧品メーカーの方、金融機関の方、精密機械メーカーの方と多岐にわたります。それぞれのグループがそれぞれのやり方により議論を展開し、決められた時間内で意見を出し合い、発表しました。

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    「センパイ」方の感想

    どのセンパイがたも、子供たちが自発的に語り始めたり、お互いに意見を言い合うという展開まで持っていくのが難しかったようですが、自らの体験をさらけ出して話したり、子供たちの悩みを聞いてあげることにより、話し始めたグループもありました。普段身近な大人といえば、親か学校の先生が殆どというのが子供達の現状のなか、全く知らない世界の大人との交流を持つということは、子供達にとっても、背中を押す、変化のきっかけになるのではという感想が出ていました。DSC_4693DSC_4626

  • 「未来への教科書~ For Our Children」 概要

    「未来への教科書~ For Our Children」 概要

    「未来への教科書~ For Our Children」とは?

    被災地から世界へ。そして未来へ。伝えたいこと。共有したい想いがある。

    3月11日の東日本大震災後、被災地や近隣支援地において、復興の過程で発見した日本人の素晴らしさや

    底力を象徴するような素晴らしい物語が生まれています。

    それらは、写真展、映像アーカイブ、そして教科書…   様々なアプローチで、様々な場所で

    発信されています。

     

     

     

     

     

    1. 写真展

    子どもたちは、震災に遭遇した中で、様々なことを感じ、考え、行動しています。

    本写真展は、子どもたち自身がカメラを手に取り、写真を通じて発信する機会を作ることにより、彼ら自身が

    「明日に向かって歩む」後押しとなることを目指しています。

    写真展実績:

    【2011年】

    10/17~12/26  羽田空港 (主催:日本空港ビルディング株式会社、映像情報士協会)

    12/22~’12/1/3 秋田メディアフェスティバル (主催:秋田県)

     

     

     

     

     

     

    【2012年】

    1/21~2/21    山江村民俗資料館 (主催:山江村教育委員会)

    2/27~3/23    文部科学省 (主催:文部科学省)

    3/9~3/10     麻生専門学校「高校生お仕事スタジアム2012」 (主催:麻生専門学校)

    3/9~3/16     参議院議員会館 (主催:参議院)

    3/10~3/11    仙台青年会議所 (主催:仙台青年会議所)

    3/17~4/6     熊本県立劇場 (主催:熊本県立劇場)

    3/20~4/8     国立科学博物館 (主催:経済産業省)

    3/24~3/25    息吹沖縄公演サブイベント (主催:福島復興支援息吹沖縄公演実行委員会)

    4/7~4/28     徳島阿波おどり空港 (主催:NPO法人TOKUSHIMA雪花菜工房)

    4/29、5/13     三重県 熊野県民センター (主催:熊野県民センター)

    5/3~5/5      東京国際フォーラム「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」

    (主催:東京国際フォーラム)

    5/10~6/2     シドニー Japan Foundation Gallery (主催:国際交流基金シドニー)

    5/22~5/28    中野区役所 (主催:中野区)

    5/22~5/31    中野駅ガード下ギャラリー (主催:中野区)

    5/28~5/31    川崎市役所 (主催:川崎市)

    6/3          牛込防災イベント

    6/1~6/5      川崎市麻生区役所 (主催:川崎市)

    6/6~6/8      川崎市高津区役所 (主催:川崎市)

    6/12~6/14     川崎市宮前区役所 (主催:川崎市)

    6/15~6/22     川崎市中原区役所 (主催:川崎市)

    6/25~6/29     川崎市多摩区役所 (主催:川崎市)

    7/2~7/10       川崎市幸市民館 (主催:川崎市)

    7/25~7/31      大田区役所 (主催:大田区)

    7/29~7/30     参議院会館「子ども国会」 (主催:参議院)

    8/4~8/5     野田おどり七夕まつり (主催:野田青年会議所)

    8/4~8/5     あきる野夏祭り (主催:あきる野青年会議所)

    7/28~8/11     ロンドン五輪 ロンドンカウンティホール (主催:ARIGATO in LONDON実行委員会)

     

     

     

     

     

    8/16       江の川祭 被災地復興支援ブース (主催:江津青年会議所)

    8/18~8/22,
    8/24~8/27    区役所アトリウム福祉会館 (主催:練馬区役所)

    8/21~8/31     八王子市庁 (主催:八王子市)

    9/1         米子中国地区コンファレンス (主催:岩国青年会議所)

    9/21~25      永山フェスティバル (主催:多摩市)

    9/25       復興フォーラム写真パネル展 (主催:鹿児島青年会議所)

    10/9~10/19    道の駅八王子滝山 (主催:八王子市)

    10/20~10/25     八王子駅南口総合事務所 (主催:八王子市)

    10/27~28      東京国際フォーラム にっぽん元気マーケット

    11/4           宮前区役所 会議室 (宮前区消防署)

    11/17~11/18     松山市南銀天街

     

    【2013年】

    4/3〜4/16    ニコンプラザ仙台

    5/3〜5/5 東京国際フォーラム

    5/20〜6/20 ニコン本社

    6/29 津山文化センター

    8/10〜8/11  郡山文化センター

    ※その他にも、今後日本及び海外での写真展を予定しております。

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

    2. 映像アーカイブ

    私達は、震災直後から被災地に入り、活動している皆さんのお話を伺ってきました。

    それらのインタビュー映像を演出なしで以下のyoutubeチャンネルにアップロードしています:

    YouTube チャンネル Recovery Assistance Media Team

     

     

     

     

     

     

     

    上記インタビューを、最小限の編集(映像としてご覧頂くために活動の様子がわかる画像や映像、

    風景等のインサートを入れる程度)にとどめ、BS12チャンネルにて放映しています:

    BS12 復興支援ドキュメント「未来への教科書~For Our Children~」

    (これまでの放映内容もこちらをご覧ください)

     

    3. リアル教科書プロジェクト

    復興支援メディア隊のコンテンツが、リアルな教育素材として活用されています。

    「震災で得られた知恵・教訓等を通じた持続可能な社会のための環境教育素材集」

    が平成23年度の環境省の事業として制作されました(制作:株式会社QPR

    実際に、都内の公立小学校で実験事業が行われ、生徒に震災を通じて自分たちの生きている世界や、

    その環境について「考えさせる」授業として、好評を得ています。

  • 毎日新聞に「未来への教科書」記事掲載

    毎日新聞に「未来への教科書」記事掲載

    2012年3月20日(火)の毎日新聞の12版に「未来への教科書」プロジェクトの記事が掲載されました。

     

    これは今回の震災を経て、見えて来た日本の底力を次世代に伝えるために

    文書、画像、映像を組み合わせた総合的素材集です。

    教科書ではありますが、正解を示すというものではなく、テーマに対して、

    子どもたち(もちろん、大人にも)自身が考えるきっかけとなるような「教科書」を目指しています。


    これは、きっかけの第一弾として。

    今後は、現地でそれぞれ「教科書」を作って貰ったり、

    現地からの声を集めたアーカイブ「教科書」として発展させて行ければと思います。

    引き続き、皆様のご指導・ご協力をお願い致します。

     

    復興支援メディア隊・クノ一 石山静香

  • 女川ー徳島 交流支援活動

    女川ー徳島 交流支援活動

    年末 12月26日、27日の2日間、女川に行って来ました。

    徳島県の徳島商業高校の高校生が、女川町立女川第二小学校の5、6年生とが1拍2日、

    一緒に食事をし、遊び、泊まることで交流を深めていくものでした。

    震災による精神的なストレスから解放された時間を提供したいというテーマで、夏にも開催しており、

    今回が2回目でした。

     

    私は女川第二小学校へ来るのが2度目でしたが、

    前回(5月2日)、阿部教頭先生が「女川の『さざなみ太鼓』を復活させたい。」とおっしゃっていました。

    さざなみ太鼓は、地域の伝統芸能で、5,6年生が色々な所で披露していたものです。

    今回、津波で町の中に保管していた太鼓が流されてしまい、

    十代目となる今年は難しいかもしれない・・・という不安がありました。

     

    それから半年以上、阿部教頭をはじめ、徳島商業高校の高校生たちが、様々なところで呼びかけ、

    全部ではないけれど、演奏ができるまでに太鼓が集まりました。

    それまでは小学生たちは段ボールで練習していたそうです。

     

    開会式での「さざなみ太鼓」披露は、会場中が聴き入り、その鼓動は、小学生とは思えない力強く美しいものでした。

    段ボールでの練習からはじまり、今、本物のの太鼓が叩けるという目の前の現実に、

    信じられないという思いでいっぱいでした。

    「なんとしても、この太鼓を続けさせたい。」

    この太鼓こそが、高校生たちの心を動かし、夏と冬に続く支援のきっかけにもなっています。

    阿部教頭は、いつもは緊張感のある高学年の子どもたちが、開放的な気持ちで甘えられる存在としての

    高校生の役割は大きいとおっしゃっていました。

    プログラムが始まってすぐに本当の兄弟のように寄り添い、そして終わる頃には離れられないくらいに心から慕う様子が

    それを何よりも物語っていました。

    徳島県から前日の夕方にバス2台で出発し、翌日の午前10時に女川到着。

    そこからフォトフレーム作り、ケーキ作り、お楽しみ会など様々なプログラムを高校生が中心となり進めていきます。

    食事班は、到着後からすぐに準備を始め、昼食、夕飯、朝食、昼食と、全部で4回分の食事を作ります。

    帰りもバスというハードなスケジュールにも関わらず、参加した高校生は、本当によく動き、

    どんなに疲れていても常に子どもたちのために行動するという姿勢を身に付けていっていました。

     

    交流をするにあたり、高校生は子どもたちとのコミュニケーションの他、

    大量調理等の事前研修を行なっていますが、特時間通りに食事が出来上がり、準備から後片付けまでがスムーズ。

    更には、食材を無駄にしないための臨機応変に献立の変更をしていく調理班のスキルの高さは、

    他ではなかなかみられないものです。

    こうした裏方さんの存在も、このプログラムの運営を支えています。

     

    高校生にとって、普段、親や先生など周りの誰かが自分の為にやってくれることが当たり前になっていますが、

    「自分が誰かの為にやる」という経験が成長のきっかけになるのだと思いました。

    肉体的にも精神的にもハードな日程(高校生は3泊4日)にも関わらず、終了した時の彼らは

    達成感に溢れ、頼もしい大人の顔でした。

    この経験をした高校生たちは、きっと優しい大人になっていくのだろうと思います。

    そして、小学生の子どもたちにとって、憧れのお兄さん、お姉さんになるのだろうと思いました。

     

    今回の取材は、

    1月15日(日)早朝 3時〜/再放送 22日(日)BS12 「未来への教科書 -For  Our Children-」で放送します。

     

    取材 復興支援メディア隊:青木/石山

     

     

     

     

     

  • 学校法人朴沢学園 明成高等学校  高橋信壮教諭

    学校法人朴沢学園 明成高等学校 高橋信壮教諭

    復興支援メディア隊 竹節です。

    11月14,15日 宮城県・仙台市に行ってきました。今回は2回に分けてレポートします。

    学校法人朴沢学園明成高等学校で調理科の先生を勤める高橋先生は、自身が被災をし家族は全員無事だったものの

    家も車も流されました。

    高橋先生は今から3年前、恩師から1冊の本を渡された。

    その本のタイトルは「ハクサイの絵本」。

    その本を見て、これほど仙台の地域に絡んだ食材はないと衝撃を受けたと言う。

    白菜は約100年前に中国から伝わり、日本では最初鑑賞用の植物だった。

    当時白菜の栽培はとても困難だった中、松島で初めて栽培に成功し、以後、白菜なしには

    仙台の歴史・食文化・学校教育などは語れないほど。

    また当時は高級食材で、仙台から全国に流通されていたという。

     

    この高校の調理科には「リエゾンキッチン」という授業とは別の地域と連携したプロジェクトがあり、

    高橋先生はそこで地域に絡んだ様々なワークショップや料理教室などを行っている。

    運命的な本に出会った高橋先生は、その本をなぞるように生徒たちと一緒にワークショップを実施していった。

    本場のぺチャキムチを学びに、韓国の光州市と交流関係を結びに訪韓し、アブラナ科の白菜のルーツを知りに

    トルコに行ったほど。

     

    先生はこの白菜を通じてふるさと作りをしたいという。

    「震災復興で宮城の伝統野菜を食べよう、白菜は塩害に強いらしいから食べよう」ということも大切だが、

    もっと地域に深く根付く食文化を多くの人に知ってもらい、それを活かして新しい食文化のカタチを

    築いていきたいという。

    それがこれから食を通じて復興と共に歩んでいく大切なこと。

    またリエゾンキッチンで企業と共同開発した商品の販売利益などで100冊の「ハクサイの本」を購入し、

    学校や自治体に食育の教材として手渡しでプレゼントしている。

    仙台白菜を伝える「種本」。

    仙台にまつわる白菜の歴史や文化を伝え、知ってもらう中で多くのつながりができればと言う。

     

     

    明成高等学校調理科が大切にしている「Origin ×ハート=Originality」

    仙台の身近にあった食で、新しい食文化と復興のカタチの芽が咲き始めている。

    BS12 「未来への教科書 -For Our Children-」にて放映予定。

    12月3日・10日(土) BS12 TwellV 27:00~  第14回「震災と食 Vol.2」にて

     

    復興支援メディア隊・竹節友樹

  • 第三回 復興施策フロント会議 9月26日開催

    第三回 復興施策フロント会議 9月26日開催

     

     

     「復興施策フロント会議」は、いち早い復興を願い、各界の領域を超えて、取組を目指そうとする

    官民の関係者が一同に集まり、交流を深めるために、NPO法人等の関係者で発起した会議で、

    今回で第3回目になります。

    今回は、教育と人材育成、ライフスタイルなどをキーワードに、行政、民間企業、NPO等が連携して復興の

    ために取組中の事業などについて、担い手の中心者の方々から、御登壇をして頂く予定です。

    本フロント会議では、このような多様なジャンルで、関係者が連携して、更に一層展開・発展していくことを

    目指して、支援実施者や支援関係者との交流(復興のための人・知)を深めることを目指しています。

     

    今回の現地からのキーパーソンをご紹介します。

    1)冨沢酒造店:双葉町の造酒屋の若いご兄妹 http://www.youtube.com/watch?v=Dx_oThX8piI

    原発から3.6kmに蔵があり、現在は立ち入り禁止区域となっていますが、

    自分たちの復興が、地域の皆を元気にする、ものづくりに自信を与える!と、復興に向けて歩んでいます。

    2)あおいビジネスソリューションズ:渡辺さん http://www.youtube.com/watch?v=RQhBK7alJRY

    福島と仙台を拠点にする、金融のプロ。

    特に、農家さん等の苦手とする「補助金、支援策、手当・・・」等をどのように活用し、

    活かすかというところをサポートしています。冨沢酒造さんの相談にものって下さっています。

    3)海鮮丼屋 斉吉:斉藤和枝さん http://www.youtube.com/watch?v=BNJXoYzDTJg

    斉藤さんのお話は、これからのものづくり、ライフスタイルにたくさんヒントを下さいます。

    これから作っていくものは、今までと同じではいけない。と、6月には既に新商品の試作を始めていました。

     

    皆様、ご多忙中にも関わらず、「自分たちは今回気付いたことを、伝えていく役目がある。」と

    今回、お越し頂けることになりました。

    また、当日は、唐桑で漁師さんの支援をしている東北大の学生等もお越し頂きます。

     

    一人でも多くの方に、お聞き頂き、考えて頂きたいお話です。

    どうぞご参加下さい。

     

    ↓ 詳細は下記よりご覧下さい。

    110926 第3回復興関連施策フロント会議

     

  • 東北大学大学院 石田教授

    東北大学大学院 石田教授

    8月30日 仙台にある東北大学大学院・石田教授のもとへ行き、

    新しいライフスタイル、まちづくりのお話を聞かせて頂きました。

     

    原発問題から、節電が日常的に行なわれている今日ですが、

    「電力消費15%削減」というとものすごく高いハードルに聞こえます。

    それは、電気のスイッチを消すことで対応しようとすると、かなりの我慢も伴います。

     

    ではどうしたらよいのか??

    震災後、教授は「先取りしたい2030年の暮らし」(エネルギーや資源が十分に得られないときでも心豊かに暮らす方法の提案)

    というかわいいイラストの小冊子を発刊しており、

    現在シリーズ4冊目まで完成しています。(HPからも観られるようになっています。)

    子どもが興味を持ち、楽しみながら始める・・・そして家族に「こんなことしたよ!」と話をする。

    家族だんらんのきっかけになる冊子を目指しているということです。

    ※特に私は「昔、味噌や醤油を貸し借りしたように、電気の貸し借りをする」という未来のイメージが大好きです。

     

    教授は普段から「自然のドアをノックしよう」というフレーズのもとに、

    自然から学び、現代技術でものづくりに活かす・・・というネイチャーテクノロジーの研究をしています。

    例えば、水のいらないお風呂、エアコンの要らない壁・・・面白い発明にいつも驚かされます。

     

    今回は、「家庭農場」のお話とともに、実際に「新しい土」を見せて頂きました。

    キッチンの引き出しをあけると、今日の夕飯に使うレタスが生えている。

    壁にもトマトやにんじん、インゲン・・・。

    たくさん採れたからご近所さんにお裾分け。そこからうまれるコミュニティ。

    想像するだけでワクワクします。

     

    そこで大活躍するのが、農薬が要らず、ほんのちょっとの水で育つ、土。

    土をこぼして大変!汚れたり、色んな虫が入って来る・・・というイメージが大きく変わります。

    色も半透明、手に取ってみると、とても軽い。(通常の土の比重が2.0ですが、こちらは0.1です。)

    「土=茶色」の既成概念が壊れます。

    実用化したら楽しいこと間違いなし!!

    今からワクワクです。

    ↓新しい土。

     

     

     

     

     

     

     

     

    新しいまちづくりに、取り入れたいアイディアが満載です。

    9月15日は、東京で教授が

    日本人が求めている暮らしのかたちとテクノロジー 〜勤勉革命が生み出したものつくりのかたち〜

    というタイトルで講演されます。

    ドキドキ・ワクワク、楽しい未来を描くきっかけになるのではと思います。

     

     

    復興支援メディア隊・石山静香

  • 釜石市立釜石東中学校

    釜石市立釜石東中学校

    復興支援メディア隊 敬太です。

    8/12、釜石市へ10人のメンバーで向かいました。

    今回は、以前インタビューをさせて頂いた釜石市立東中学校の平野先生方に
    再びお話を聞かせてもらうのが目的です。

    Youtubeで知ってはいたものの、実際に平野先生方にお会いするのは初めてでしたから
    お会いした時には失礼ながら「本物だ!」と思ってしまいました。

    インタビューは釜石中学校の教室で行われました。
    釜石市立東中学校が津波で使えなくなってしまい、体育館で授業した事もありましたが
    今は釜石中学校の教室を借りて授業を行えている、とのお話でした。
    平野先生方は、教師としての視点から震災直後と現在との違いを
    比較しながら教えて下さいました。
    苦しい話も聞きましたが、中には生徒さんの自慢もあったりして
    考えさせられながらも微笑ましく感じました。

    しかし、先生方が直面している問題、生徒や住民が直面している様々な問題
    それらはなかなか尽きる事がないようです。
    私には、どれも複雑な問題に思えました。

    私たちが出来ること。問題解決のお手伝い。
    それが復興支援なのだと感じました。